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TOP 斎藤茂吉 中編(60分以内)

60分以内で読める斎藤茂吉の中編作品

青空文庫で公開されている斎藤茂吉の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編3作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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大正十五年三月十八日の朝、東京から行つた藤沢古実君が、※蔭山房(しいんさんばう)に赤彦君を見舞つた筈(はず)である。
この追憶随筆は明治二十九年を起点とする四、五年に当るから、日清戦役が済んで遼東還附に関する問題が囂(かまびす)しく、また、東北三陸の大海嘯があり、足尾銅山鉱毒事件があり、文壇では、森鴎外の『めさまし草』、与謝野鉄幹の『東西南北』が出たころ、露伴の「雲の袖」、紅葉の「多情多恨」、柳浪の「今戸心中」あたりが書かれた頃に当るはずである。
この息もつかず流れている大河は、どのへんから出て来ているだろうかと思ったことがある。
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