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児童書版

観想の時 ――長歌体詩篇二十一――

北原白秋
『観想の時』は青空文庫で公開されている北原白秋の短編作品。10,131文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   10,131 文字
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書き出し
黎明の不尽天地の闢(ひら)けしはじめ、成り成れる不尽の高嶺は白妙の奇しき高嶺、駿河甲斐二国かけて八面に裾張りひろげ、裾広に根ざし固めて、常久に雪かつぐ峰、かくそそり聳やきぬれば、厳しくも正しき容、譬ふるに物なき姿、いにしへもかくや神さび神ながら今に古りけむ。
初出
1922年   (「大觀 二月號 大隈侯哀悼號 第五卷第貳號」實業之日本社、1922(大正11)年2月1日)
底本
「白秋全集 8」岩波書店, 1985(昭和60)年7月5日
表記
新字旧仮名
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