ブンゴウサーチ
児童書版
TOP 坂口安吾 全作品

坂口安吾の全作品(3ページ目)

青空文庫で公開されている坂口安吾の全作品451篇を、おすすめ人気順で表示しています。

101〜150件 / 全451件
Tweet
作品名
著者
読了時間
人気
敗戦後国民の道義頽廃せりというのだが、然らば戦前の「健全」なる道義に復することが望ましきことなりや、賀すべきことなりや、私は最も然らずと思う。
戦争中はほかに楽しみもなかったので、私はよく碁会所のお世話になった。
左近の上京夏川左近は久方ぶりで上京のついで古本あさりに神田へでた。
消えた男「ここの女主人は何者だろうな」この家の前を通る時、波川巡査は習慣的にふとそう思う。
本日(一九四六年七月七日・日曜)朝食の折から一通の速達が舞いこんできた。
妖雲天地にたちこめ、円盤空をとび、巷(ちまた)の天文家は戦争近しと睨(にら)んだ形跡であるが、こと私自身に関しては、戦争になっても余り困らない人間だ。
この村からは陸海軍大佐が各一名でた。
畏友辰夫は稀(まれ)に見る秀才だったが、発狂してとある精神病院へ入院した。
恋わずらい梅玉堂は東京で古くから名のある菓子店である。
私はいつか眼鏡をこわしたことがあった。
魂や情熱を嘲笑うことは非常に容易なことなので、私はこの年代に就て回想するのに幾たび迷ったか知れない。
修吉が北越山中の秋山家を訪ねたとき、恰(あたか)もそれを見るために遥々(はるばる)やつてきたやうに、まづ仏像のことを尋ねた。
金銭無情最上清人は哲学者だ。
郊外電車がF駅についたのが十一時三十五分。
その山奥の村に殺人事件があった。
「問はず語り」は話が好都合にできすぎてゐる。
九段坂下の裏通りに汚い下宿屋があつた。
私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。
今年いっぱい、日本諸国をかなり足まめに旅行した。
海を見たことがないという山奥の子供でも汽車や自動車は見なれているという文化交通時代であるが、紀伊半島を一周する汽車線はいまだに完成していない。
まえがき仕事の用で旅にでることが多いので、その期間の新聞を読み損うことが少くない。
五月九日のことだ。
谷村は駅前まで行つて引返してきた。
近ごろ青年諸君からよく質問をうけることは俳句や短歌は芸術ですかといふことだ。
カストリ雑誌などゝ云って、天下は挙げて軽蔑するけれども、これを一冊つくるんだって、容易じゃないよ。
妻を忘れた夫の話山口静江(廿四歳)『これが僕のワイフか?違うなア』行方不明になって以来三ヶ月ぶりでやっと三鷹町井ノ頭病院の一室に尋ねあてた夫は取り縋ろうとする私をはね返すように冷く見据えて言い切るのでした。
男子は慰藉料をもらえないという話婚姻予約不履行による慰藉料損害賠償請求事件の訴状中央区京橋八丁堀、吉野広吉方でクリーニング業に従っていた原告、羽山留吉は、昭和二十三年六月八日新堀仲之助氏の口ききで被告中山しづと見合の上新堀、吉野両氏夫婦の媒酌で、同年八月十九日三越本店式場で結婚式をあげ事実上の婚姻予約をなした。
京の西の岡というところに、松波基宗という北面の武士が住んでいた。
アナタハン島の悲劇はむろん戦争がなければ起らなかった。
ちやうど今日(十月三日)文部省で著作家側を招いて新カナヅカイと漢字の問題で意見をきゝたいといふことで、僕も招かれてゐるけれども、紙上で述べる方が意をつくし得るから、以下、私見を書くことにする。
彼は子供の時から、ホラブンとよばれていた。
私の本名は炳五(ヘイゴ)という。
一ヶ月余の睡眠治療が終って、どうやら食慾も出、歩行もいくらか可能になったころ、まだ戸外の散歩はムリであるから、医者のフリをして、ちょッと外来を見せて貰った。
「オラトコのアネサには困ったもんだて。
少年時代の信長は天下のタワケモノとよばれた。
今日では埼玉県入間郡高麗村ですが、昔は武蔵の国の高麗郡であり、高麗村でありました。
戦火に焼けだされて以来音信不通だつたマリマリ先生といふ洋画家の御夫婦がタイタイ先生といふ小説家を訪ねてきた。
矢車凡太が黒谷村を訪れたのは、蜂谷龍然に特殊な友情や、また特別な興味を懐いてゐたためでは無論ない。
魚屋と床屋のケンカのことその日は魚屋の定休日であった。
目明の鼻介は十手の名人日本一だという大そうな気取りを持っていた。
私はそのころ耳を澄ますやうにして生きてゐた。
ふと校庭を眺めると、例の学生がまた走っていた。
不見転観相学桜井大路この写真(次頁の)から観た処では、額、眉、耳と何れにも非常に強く反家庭的な相が感じられる。
蒲原氏は四十七歳になつてゐた。
東洋大学の学生だつたころ、丁度学年試験の最中であつたが、校門の前で電車から降りたところを自動車にはねとばされたことがあつた。
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は 青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。