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児童書版

暁と夕の詩

立原道造
『暁と夕の詩』は青空文庫で公開されている立原道造の短編作品。3,352文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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書き出し
※或る風に寄せておまへのことでいつぱいだつた西風よたるんだ唄のうたひやまない雨の昼にとざした窗のうすあかりにさびしい思ひを噛みながらおぼえてゐたおののきも顫へもあれは見知らないものたちだ……夕ぐれごとにかがやいた方から吹いて来てあれはもうたたまれて心にかかつてゐるおまへのうたつたとほい調べだ――誰がそれを引き出すのだらう誰がそれを忘れるのだらう……さうして...
初出
底本
「立原道造全集 第1卷 詩集Ⅰ」角川書店, 1971(昭和46)年6月20日
表記
新字旧仮名
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