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児童書版

もつれ糸

清水紫琴
『もつれ糸』は青空文庫で公開されている清水紫琴の短編作品。3,209文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   3,209 文字
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書き出し
「銀さんー」と、女は胸に手を差入れて、切ない思いをこらへながら、みんなあたしが悪かつたの、耐忍しておくれ、ねあたしだつて、何も酔興で、彼家へ嫁入つたといふのじやなしさ、お前さんも知つての通りな羽目になつて、よんどころなく、つひ……」と男の面をそつとながめて、ほろりとした。
初出
1899年   (「万朝報」1899(明治32)年8月)
底本
「紫琴全集 全一巻」草土文化, 1983(昭和58)年5月10日
表記
新字旧仮名
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