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児童書版

福翁自伝 01 〔慶應義塾の社中にては〕

石河幹明
『福翁自伝』は青空文庫で公開されている石河幹明の短編作品。561文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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書き出し
慶應義塾の社中にては、西洋の学者に往々自から伝記を記すの例あるを以て、兼てより福澤先生自伝の著述を希望して、親しく之(これ)を勧めたるものありしかども、先生の平生甚だ多忙にして執筆の閑を得ずその儘(まま)に経過したりしに、一昨年の秋、或(あ)る外国人の需に応じて維新前後の実歴談を述べたる折、風と思い立ち、幼時より老後に至る経歴の概略を速記者に口授して筆記せしめ、自から校正を加え、福翁自伝と題して、昨年七月より本年二月までの時事新報に掲載したり。
初出
1899年   (「福翁自傳」時事新報社、1899(明治32)年6月15日)
底本
「福澤諭吉著作集 第12巻 福翁自伝 福澤全集緒言」慶應義塾大学出版会, 2003(平成15)年11月17日
表記
新字新仮名
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