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児童書版

森鴎外
『蛇』は青空文庫で公開されている森鴎外の短編作品。11,997文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   11,997 文字
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書き出し
明け易い夏の夜に、なんだってこんなそうぞうしい家に泊り合わせたことかと思って、己はうるさく頬(ほお)のあたりに飛んで来る蚊を逐いながら、二間の縁側から、せせこましく石を据えて、いろいろな木を植え込んである奥の小庭を、ぼんやり眺めている。
初出
1911年   (「中央公論 第二十六年第一号」1911(明治44)年1月)
底本
「灰燼 かのように 森鴎外全集3」ちくま文庫、筑摩書房, 1995(平成7)年8月24日
表記
新字新仮名
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