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風は草木にささやいた 01 風は草木にささやいた

山村暮鳥
『風は草木にささやいた』は青空文庫で公開されている山村暮鳥の長編作品。38,912文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   38,912 文字
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書き出し
此の書を祖國のひとびとにおくるなんぢはなんぢの面に汗して生くべし人間の勝利人間はみな苦んでゐる何がそんなに君達をくるしめるのかしつかりしろ人間の強さにあれ人間の強さに生きろくるしいかくるしめそれがわれわれを立派にするみろ山頂の松の古木をその梢が烈風を切つてゐるところをその音の痛痛しさその音が人間を力づける人間の肉に喰ひいるその音のいみじさ...
初出
底本
「日本現代文學全集 54 千家元麿・山村暮鳥・佐藤惣之助・福士幸次郎・堀口大學集」講談社, 1966(昭和41)年8月19日
表記
旧字旧仮名
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