ブンゴウサーチ
児童書版

越中劍岳先登記

柴崎芳太郎
『越中劍岳先登記』は青空文庫で公開されている柴崎芳太郎の短編作品。3,141文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   3,141 文字
人気
  312 PV
書き出し
越中の劍岳は、古来全く人跡未到の劍山として信ぜられ、今や足跡殆(ほと)んど遍かられんとする日本アルプスにも、この山ばかりは、何人も手を著け得ざるものとして、愛山家の間に功名の目標となれるが如き感ありしに、会員田部隆次氏は、「劍山登攀冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』に出でたる切抜を郵送せられ、かつ「先日山岳会第一大会に列席して諸先輩の講演、殊に志村氏の日本アルプスの話など、承わり、すこぶる面白く感動仕候、その中に、劍山登り不可能の話有之候に就きて、思い出し候間、御参考までに別紙切抜...
初出
1910年   (「山岳 五の一」1910(明治43)年3月)
底本
「山の旅 明治・大正篇」岩波文庫、岩波書店, 2003(平成15)年9月17日
表記
新字新仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。