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初めて秩父に入った頃

木暮理太郎
『初めて秩父に入った頃』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の短編作品。2,666文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   2,666 文字
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書き出し
当初、山を愛好する一部の人々の間にのみ行われていた登山が、一般世間からは物ずきの骨頂と蔑視されながらも、勇敢に口や筆で夫等の人々が宣伝につとめた努力は報いられて、次第に同好者を獲得することに成功し、後年の隆盛を想わせる曙光にも似た明るい前途を約束し得るに至ったことは、誠に愉快なことであった。
初出
1937年   (「旅」1937(昭和12)年10月)
底本
「山の憶い出 下  」平凡社ライブラリー、平凡社, 1999(平成11)年7月15日
表記
新字新仮名
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