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児童書版

雑信(一)

種田山頭火
『雑信(一)』は青空文庫で公開されている種田山頭火の短編作品。585文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   585 文字
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書き出し
新年句会には失敬しました、あれほど堅く約束していた事ですから、私自身は必ず出席するつもりでしたけれど、好事魔多しとやらで、飛んでもない邪魔が這入って、ああいうぐうたらを仕出来しました、何とも彼とも言訳の申上様もありません、ただただ恐縮の外ありません、新年早※ぐうたらの発揮なんぞは自分で自分に愛想が尽きます、といったところで、ぐうたらは何処まで行ってもぐうたら、何時になってもぐうたらで、それは私の皮膚の色が黒いのとおなじく、私の性であります、私自身さえ何うする事も出来ません、有体に白状しま...
初出
1912年   (「椋鳥会五句集『河豚』」1912(明治45)年1月)
底本
「山頭火随筆集」講談社文芸文庫、講談社, 2002(平成14)年7月10日
表記
新字新仮名
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