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書き出し
ほんとにきみが欲しいんだ、ほんとにきみが必要だ、ベイビー、神にきいてくれてもいいきみなしではリアルになれないああ、どうしたらいいだろうきみのおかげでリアルになれるきみのおかげで恋人のような気持ちになれるまちがったみじめな気持ちもきみのおかげで捨て去ることができる恋人よ、きみはぼくをフリーにしてくれるきみのおかげでリアルになれるそんな力を持っているのはきみだけだからぼくはきみの海のなかにすべりこみたい...
底本
「彼のオートバイ、彼女の島」角川文庫、角川書店, 1980(昭和55)年5月20日