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5分以内で読める田中貢太郎の短編作品(2ページ目)

青空文庫で公開されている田中貢太郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編89作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
51〜89件 / 全89件
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京都西陣の某と云う商店の主人は、遅い昼飯を喫って店の帳場に坐っていると電話のベルが鳴った。
志玄という僧があったが、戒行の厳しい僧で、法衣も布以外の物は身に著けない。
千住か熊谷かのことであるが、其処に某尼寺があって、その住職の尼僧と親しい壮い男が何時も寺へ遊びに来ていたが、それがふっつりと来なくなった。
李汾(りふん)は山水が好きで四明山にいた。
明治も初めの方で、背後に武者絵などのついた人力車が東京市中を往来している比のことであった。
荒川放水路に架けた堀切橋、長い長いその橋は鐘淵紡績の女工が怪死した事から怪異が伝えられるようになった。
幕末の話である。
怪談浪曲師浪華綱右衛門の家に、怪奇なお化の面があった。
大阪市住吉区阿倍野筋一丁目に、山本照美と云う素封家の未亡人が住んでいた。
遠州の御前崎に西林院と云う寺があった。
義民木内宗五郎で有名な甚兵衛の渡場のある処は、印西という処であるが、その印西の渡場から西へ十町ばかり往った処に、位牌田と云う田がある。
福岡県嘉穂郡漆生村に平山と云う処があって、そこに坑夫の一家が住んでいた。
壮い漁師は隣村へ用たしに往って、夜おそくなって帰っていた。
明治三十年比のことであったらしい。
三代目尾上菊五郎は怪談劇の泰斗として知られていた。
松山寛一郎は香美郡夜須の生れであった。
大正八年二月二十六日、西比利亜出征の田中中佐の一隊は、過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲壮極まるその戦闘で、名誉の戦死を遂げた小島勇次郎と云う軍曹は、大分県大野郡東大野村の出身であった。
昭和九年三月二十一日の函館の大火は、その日の午後六時から翌朝の七時まで燃えつづけて、焼失家屋二万四千戸、死傷者三千人を出したが、その時火に追われた市民は、猛火の中をくぐって安全な場所から場所へと[#「場所へと」は底本では「場戸へと」]逃げ廻った。
昔から山には魑魅、水には魍魎(もうりょう)がおると云われているが、明治二十年比の事であった。
市ヶ谷の自証院の惣墓の中に、西応従徳と云う法名を彫った墓がある。
明治七年四月のこと、神奈川県多摩郡下仙川村浅尾兼五郎の家へ妖怪が出ると云う噂がたった。
小説家後藤宙外氏が鎌倉に住んでいた比のことであると云うから、明治三十年前後のことであろう、その時鎌倉の雪の下、つまり八幡宮の前に饅頭屋があって、東京から避暑に往っていた××君がその前を通っていると、饅頭屋の主翁が出て来て、「あなたは××さんと云う方ではございませんか」と己の姓名を云うので、そうだと云うと、「こんなことを、だしぬけに申しましては、へんでございますが、二階堂の方の別荘にいらっしゃる――と云う奥さんが、あなたをお見かけ申したら、どうかお遊びにいらしてく...
これは小説家泉鏡花氏の話である。
伊井蓉峰の弟子に石井孝三郎と云う女形があった。
明治二十二三年比のことであった。
古道具屋の大井金五郎は、古道具の入った大きな風呂敷包を背にして金町の家へ帰って来た。
車という男は、貧乏でありながら酒ばかり飲んでいた。
彼女は裏二階の階子段をおりて便所へ往った。
大正七八年比のことであった。
閨秀画家の[#「閨秀画家の」は底本では「閏秀画家の」]伊藤美代乃女史は、秋田の出身であるが、その女史が小さい時、それは晩春の事であった。
少し古い土地の人なら、八丁堀に岡吉と云う色物専門の寄席があったのを記憶しているはずである。
これは東京の芝区にあった話である。
柳橋の船宿の主翁は、二階の梯子段をあがりながら、他家のようであるがどうも我家らしいぞ、と思った。
番町の青山主膳の家の台所では、婢(げじょ)のお菊が正月二日の昼の祝いの済んだ後の膳具を始末していた。
北海道の○○大学は、後に農園があって、側面が運動場になっているが、その運動場の端れから農園にかけて草の堤が続き、そして堤の外は墓場になっていた。
安永年間のことであった。
長崎市の今博多町、中島川に沿うた処に、竹田と云う青年が住んでいた。
私は物を書く時、面白い構想が浮ばないとか、筋が纏(まと)まらないとかいうような場あいには、六朝小説を出して読む。
よく肉親の身の上に変事があると、その知らせがあると云いますが、私にもそうした経験があります。
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