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小林多喜二の全作品

青空文庫で公開されている小林多喜二の全作品16篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜16件 / 全16件
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「おい地獄さ行ぐんだで!」二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。
洗面所で手を洗っていると、丁度窓の下を第二工場の連中が帰りかけたとみえて、ゾロ/\と板草履や靴バキの音と一緒に声高な話声が続いていた。
お惠には、それはさう仲々慣れきることの出來ない事だつた。
誰でもそうだが、田口もあすこから出てくると、まるで人が変ったのかと思う程、饒舌になっていた。
此処を出入りするもの、必ずこの手紙を読むべし。
この一篇を、「新農民読本」として全国津々浦々の「小作人」と「貧農」に捧げる。
十一月の半ば過ぎると、もう北海道には雪が降る。
右手に十勝岳が安すッぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見えた。
弟が面会に行くとき、今度の事件のことをお前に知らせるようにと云ってやった。
夫が豊多摩刑務所に入ってから、七八ヵ月ほどして赤ん坊が生れた。
「モップル」(赤色救援会)が、「班」組織によって、地域別に工場の中に直接に根を下し、大衆的基礎の上にその拡大強化をはかっている。
誰よりも一番親孝行で、一番おとなしくて、何時でも学校のよく出来た健吉がこの世の中で一番恐ろしいことをやったという――だが、どうしても母親には納得がいかなかった。
仕事をしながら、龍介は、今日はどうするかと、思った。
[#ページの左右中央]北海道に捧ぐ[#改丁]十月の末だつた。
上金網の張ってある窓枠に両手がかゝって――その指先きに力が入ったと思うと、男の顔が窓に浮かんできた。
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