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60分以内で読める海野十三の中編作品

青空文庫で公開されている海野十三の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編59作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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問題の「諜報中継局Z85号」が、いかなる国家に属しているのか、それは今のところ詳かでない。
万年雪とける昭和五十二年の夏は、たいへん暑かった。
妙な医学生医学生吹矢隆二は、その日も朝から、腸のことばかり考えていた。
「ねエ、すこし外へ出てみない!」「うん。
さても日本対米英開戦以来、わが金博士は従来にもまして、浮世をうるさがっている様子であった。
大上海の地下を二百メートル下った地底に、宇宙線をさけて生活している例の変り者の大科学者金博士のことは、かねて読者もお聞き及びであろう。
なにか読者諸君が吃驚するような新しいラジオの話をしろと仰有るのですか?そいつは弱ったな、此の頃はトント素晴らしい受信機の発明もないのでネ。
銀座の舗道から、足を踏みはずしてタッタ百メートルばかり行くと、そこに吃驚するほどの見窄らしい門があった。
二少年みなさん、ジミー君とサム君とを、ご紹介いたします。
国際都市私たちは、暫くの間リスボンに滞在することになった。
それじゃ今日は例の話をいよいよすることにしますかな。
浅草寺の十二時の鐘の音を聞いたのはもう半時前の事、春の夜は闌(た)けて甘く悩しく睡っていた。
暗闇の中の声奇賊烏啼天駆と探偵袋猫々の睨(にら)み合いも久しいものである。
軍港を出た五潜水艦謎の航路はどこまで「波のうねりが、だいぶ高くなって来ましたですな」先任将校は欄干につかまったまま、暗夜の海上をすかしてみました。
ルパン式盗難その朝、志々戸伯爵は、自分の書斎に足を踏み入れるや、たちまち大驚愕に襲われた。
近頃での一番さむい夜だった。
東京の学校が休みになったので、彦太少年は三月ぶりに木谷村へ帰って来た。
第一回はしがき題して南太平洋科學風土記といふが、實は私が報道班員として南太平洋に勤務してゐた時に見聞したあちらの事情を、科學の目を通じて思ひ出すままにくり擴げようといふのである。
奇異の患者「ねえ、博士。
冒頭に一応断っておくがね、この話では、登場人物が次から次へとジャンジャン死ぬることになっている――というよりも「殺戮される」ことになっているといった方がいいかも知れない。
ぽっかり、眼が醒めた。
氷河狂の老博士「氷河狂」といえば、誰も知らない者はない北見徹太郎博士は、ついに警視庁へ出頭を命ぜられた。
或る靄(もや)のふかい朝――僕はカメラを頸にかけて、幅のひろい高橋のたもとに立っていた。
「おや、ここに寝ていた患者さんは?」と林檎のように血色のいい看護婦が叫んだ。
「火星に近づく」と報ぜられるとき、南洋の一孤島で惨殺された火星研究の老博士、その手になるメモには果して何が秘められていたか?これは世界最大の恐るべき戦慄だ!父島を南に「おいボーイ君。
ゆかいな時代このゆかいな探険は、千九百七十何年だかにはじめられた。
新宇宙艇月世界探険の新宇宙艇は、いまやすべての出発準備がととのった。
戦慄の日は近づく――昭和×年三月、帝都郊外の若きサラリーマンの家庭――「まあ、今日はお帰りが遅かったのネ」「うんフラフラになる程疲労れちまったよ」「やはり会社の御用でしたの」「そうなんだ。
友人の友枝八郎は、ちょっと風変りな人物である。
見取図鬼仏洞の秘密を探れ!特務機関から命ぜられた大陸に於(お)けるこの最後の仕事、一つに女流探偵の風間三千子の名誉がかけられていた。
「一体どうしたというんだろう。
理学士帆村荘六は、築地の夜を散歩するのがことに好きだった。
美しき脛(すね)いちばん明るい窓の下で、毛脛を撫でているところへ、例によって案内も乞わず、友人の鳴海三郎がぬっと入ってきた。
女探偵の悒鬱「離魂の妻」事件で、検事六条子爵がさしのばしたあやしき情念燃ゆる手を、ともかくもきっぱりとふりきって帰京した風間光枝だったけれど、さて元の孤独に立ちかえってみると、なんとはなく急に自分の身体が汗くさく感ぜられて、侘(わび)しかった。
出来ることなら、綺麗に抹殺してしまいたい僕の人生だ。
作者は、此(こ)の一篇を公にするのに、幾分の躊躇(ちゅうちょ)を感じないわけには行かないのだ。
真夜中に、第九工場の大鉄骨が、キーッと声を立てて泣く――という噂が、チラリと、わしの耳に、入った。
事件依頼人昭和五十二年の冬十二月十二日は、雪と共に夜が明けた。
尾行者タバコ屋の前まで来ると、私は色硝子の輝く小窓から、チェリーを買った。
それは、目下売出しの青年探偵、帆村荘六にとって、諦めようとしても、どうにも諦められない彼一生の大醜態だった。
赤沢博士の経営する空気工場は海抜一千三百メートルの高原にある右足湖畔に建っていた。
一度トーキーの撮影を見たいものだと、例の私立探偵帆村荘六が口癖のように云っていたものだから、その日――というと五月一日だったが――私は早く彼を誘いだしに小石川のアパートへ行った。
井神陽吉は風呂が好きだった。
僕はこれから先ず、友人柿丘秋郎が企てた世にも奇怪きわまる実験について述べようと思う。
「火の玉」少尉「うーん、またやって来たか」と、田毎大尉は、啣(くわ)えていた紙巻煙草をぽんと灰皿の中になげこむと、当惑顔で名刺の表をみつめた。
非常警戒凍りつくような空っ風が、鋪道の上をひゅーんというような唸(うな)り声をあげて滑ってゆく。
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気甚だ銷沈していた。
甲野八十助「はアて、――」と探偵小説家の甲野八十助は、夜店の人混みの中で、不審のかぶりを振った。
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