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桜間中庸の全作品(2ページ目)

青空文庫で公開されている桜間中庸の全作品66篇を、おすすめ人気順で表示しています。

51〜66件 / 全66件
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これが十二月の空であらうか。
わびしさのつもれば獨り訪ね來て悲しき海の冬を聞くなり水面擦り飛ぶおほ鳥の眞白なる翼に疲れ見えて哀しもうら枯れし濱晝顏のながながと此處別莊の裏につゞけり半島の岩に碎くる波見えて浪子不動に日は暮れなずむ不動堂の折鶴の色あせゆきて冬に入るなりこゝ逗子の濱手向けたる菊も懷かし不動堂やさしき主の住まひ給へば折鶴の吊られたるまゝ色あせし不動の冬の夕べは哀しマリやマリ汝(なれ)知るやこの不動尊汝の瞳清らかなるよ...
鈴かけの街路樹。
濱に出て砂にころべは夕さりて町に歸ればしみじみと、思ひ出ぬるふるさとのこと。
ボクカケテツタカケテツタ。
郷里につくと、その日の中にか翌日の朝かには、きつと、家の墓地に鎌と笹掃木を手にして出かける。
――カムバスを立つ――岳の上はひたに靜もり妹は合歡の木の下にカムバスを立つ妹は默して立てりひたすらに海を描かむ心一つに帆の形面白しなど語らひつ雜草の丘にデツサンをする――貨物船――やゝ沖に貨物船はとまりたりデツキを動く人の氣配す貨物船の投錨の音たかだかと朝の海にひろごりわたる蟲にたかる蟻の如くに船をめぐり塩運ぶ船集りてきぬ凪なれど海に寫らず貨物船の朱の船腹はなかばあせたり――潮光園な...
寢がへりを打てばかなしもザラザラと腦のくづるゝうつろなる音日毎夜毎吾が悲しみの多くなる如く思ひて今日も亦寢る思へども思へども心まとまらず濱に出て來て身を横ふる葉山ゆく馬車高々と過ぎゆきしアスフアルトの上に秋日やわらか濱に出て砂にまろべば砂もまた吾をいたむかじつと默せり棄てられし子犬の聲の細まるを聞きてゐたりきかなしき心砂にねて海を聞きつゝ封切りぬ亂れし文字は友も惱むかあまた蟹穴あけたるを一つ一つ埋めて行きぬ...
空は美しく澄みわたつてゐて、青い西洋皿をさかさにしたやうに山と山との間にかゝつてゐました。
獏――私はたまらなくこの字が好きでありこの音が好きである。
生を享けた喜びを感じなければならない。
永い間「影のリズム」といふ言葉を私は獨り考へて來た。
東京の街から出てゐる二本のレールは原つぱをつききつて青い空の下を、ずつとあちらまでつゞいてゐます。
山と山との間に小さい川があります。
俊坊はをぢさんの手にぶら下りながら、夜の街通りをゆきました。
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