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労働祭歌(Ⅰ)

松本淳三
『労働祭歌(Ⅰ)』は青空文庫で公開されている松本淳三の短編作品。1,266文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   1,266 文字
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書き出し
序曲メーデー!われわれはすでに広場に集合している幾千、万!黒い旗、赤い旗、するどい槍光り!われわれはすでに広場に集合している集合!確乎たる同僚精神彼方ほうはいたる都会をのぞんで決意!われわれはすでに広場に集合しているしかも、あとからあとから集まるああ、この偉大なる黒い群集今日を待っていたこの群集裂けたまなじり、鳴る肩瘤額に浮き上り輝く汗汗、汗、汗、汗この素敵な...
初出
1926年   (「文芸戦線」1926(大正15)年5月号)
底本
「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社, 1987(昭和62)年5月25日
表記
新字新仮名
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松本淳三 の人気作品

再生の日の海を眺めて
松本淳三
俺は再び海を見るのだ!ひろいひろい海を見るのだ!それは、絵より詩よりもっと大きい、もっと美しい動いている海、輝いている海!ああはっきりと映って来る海!俺は岩に腰をおろしたやせた両手を胸に抱いた「貴方の御出をどんなに待ったか知れません、よくも貴方は、生きて再び私の姿を見て呉れます……」海は大きい胸をたたいてまず何よりもにっこりしたそして鮮な潮の香りをたえず――俺の体に送った泣きた...
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血を越えてゆく
松本淳三
われら血を越えてゆくはらからが流したるくろき血をぞ越えて尚ゆくおそろしき権力はゆくてをふさぎするどき刃はたえず頭上にひらめけどもあらしの如く泉のごとく石をおしわけ春芽をふく草の力に似て彼岸を遠くたのみ且つ信じああわれら血を越えたゆまずゆくはらからに続きまたはらからを後に率いて――(『種蒔く人』一九二一年十月号に発表)。
5分以内
労働祭歌(Ⅰ)
松本淳三
序曲メーデー!われわれはすでに広場に集合している幾千、万!黒い旗、赤い旗、するどい槍光り!われわれはすでに広場に集合している集合!確乎たる同僚精神彼方ほうはいたる都会をのぞんで決意!われわれはすでに広場に集合しているしかも、あとからあとから集まるああ、この偉大なる黒い群集今日を待っていたこの群集裂けたまなじり、鳴る肩瘤額に浮き上り輝く汗汗、汗、汗、汗この素敵な...
5分以内
ガンジよ
松本淳三
捕らわれた、君よガンジよ苦しい心で、一途な心で祈る私の――見知らぬ私の心を素直に受けてくれるか私はいま空を抱きしめて祈っているのだ地に跪いて祈っているのだ魂からなる、涙でもって祈っているのだ生きんとするもの飛ばんとするものそうした者の道はいつでも暗い牢獄へつづいているとは知りながらおお、捕らわれた君よガンジよ私は苦しい一途な心で今宵君の「生命」をし...
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