書き出し
捕らわれた、君よガンジよ苦しい心で、一途な心で祈る私の――見知らぬ私の心を素直に受けてくれるか私はいま空を抱きしめて祈っているのだ地に跪いて祈っているのだ魂からなる、涙でもって祈っているのだ生きんとするもの飛ばんとするものそうした者の道はいつでも暗い牢獄へつづいているとは知りながらおお、捕らわれた君よガンジよ私は苦しい一途な心で今宵君の「生命」をし...
初出
1922年
(「熱風」1922(大正11)年5月号)
底本
「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社, 1987(昭和62)年5月25日