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60分以内で読める江戸川乱歩の中編作品

青空文庫で公開されている江戸川乱歩の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編21作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。
(上)事実それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。
この話が私の夢か私の一時的狂気の幻でなかったならば、あの押絵と旅をしていた男こそ狂人であったに相違ない。
上「あの泥坊が羨しい」二人の間にこんな言葉が交される程、其頃は窮迫していた。
異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々其為にしつらえた「赤い部屋」の、緋色の天鵞絨で張った深い肘掛椅子に凭(もた)れ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを、今か今かと待構えていた。
「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた。
門野、御存知でいらっしゃいましょう。
先生、今日こそは御話することに決心しました。
(上)顕れたる事実またしても明智小五郎の手柄話です。
肺病やみの格太郎は、今日も又細君においてけぼりを食って、ぼんやりと留守を守っていなければならなかった。
上「イヤ、僕も多少は知っているさ。
私は探偵小説の筋を考える為に、方々をぶらつくことがあるが、東京を離れない場合は、大抵行先が極っている。
ある日、しょうねんたんていだんのぽけっと小ぞうは、ひとりで、さびしいのはらをあるいていました。
「辻堂の奴、とうとう死にましたよ」腹心のものが、多少手柄顔にこう報告した時、平田氏は少からず驚いたのである。
彦太郎が勤め先の木綿問屋をしくじって、父親の所へ帰って来てからもう三ヶ月にもなった。
赤き泉ビヘヴィアリズムの新心理学によれば、人間生涯の運命というものは、遺伝よりも教育よりも、生後数ヶ月の環境によって殆ど左右されるものだそうである。
アッと思う間に、相手は、まるで泥で拵(こしら)えた人形がくずれでもする様に、グナリと、前の机の上に平たくなった。
私がその不思議なクラブの存在を知ったのは、私の友人の井上次郎によってでありました。
面白い話しがあるのですよ。
一、その翌日「お父さんが、なくなられたと、いうじゃないか」「ウン」「矢張り本当なんだね。
春、K温泉から山路をのぼること一哩(り)、はるか眼の下に渓流をのぞむ断崖の上、自然石のベンチに肩をならべて男女が語りあっていた。
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