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東京駅にて感想

牧野信一
『東京駅にて感想』は青空文庫で公開されている牧野信一の短編作品。3,395文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   3,395 文字
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書き出し
久しい間辺卑な田舎で暮した上句なので、斯うして東京に来て見ると僕は、何を見ても、何処を訪れても、面白く、刺戟が爽かで、愉快で/\、毎日々々天気さへ好ければピヨン/\と出歩いて寧日なき楽天家だ、金貨だつて?そいつはまあ無い日の方が多いけれど、無ければ無いで公園を散歩する、スポーツを見物する、友達のところからオートバイを借りて来て矢鱈に街中を駆け廻つて、気分を晴し、同時に見聞を広める……。
初出
1930年   (「時事新報」時事新報社、1930(昭和5)年6月27日、29日、30日)
底本
「牧野信一全集第四巻」筑摩書房, 2002(平成14)年6月20日
表記
新字旧仮名
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