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児童書版

仮装人物

徳田秋声
『仮装人物』は青空文庫で公開されている徳田秋声の長編作品。213,142文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   213,142 文字
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書き出し
庸三はその後、ふとしたことから踊り場なぞへ入ることになって、クリスマスの仮装舞踏会へも幾度か出たが、ある時のダンス・パアティの幹事から否応なしにサンタクロオスの仮面を被せられて当惑しながら、煙草を吸おうとして面から顎を少し出して、ふとマッチを摺(す)ると、その火が髯(ひげ)の綿毛に移って、めらめらと燃えあがったことがあった。
初出
底本
「現代日本文学館8 徳田秋声」文藝春秋, 1969(昭和44)年7月1日
表記
新字新仮名
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