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児童書版

兵隊の宿

上司小剣
『兵隊の宿』は青空文庫で公開されている上司小剣の長編作品。24,088文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   24,088 文字
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書き出し
坂の上の、大きな松の樹のある村總代の家で、あるきを呼ぶ太鼓の音が、ドーン、ドーン、ドン/\/\/\/\と響いてゐたのは、ツイ先刻のことであつたが、あるきの猪之介は、今のツそりと店へ入つて來て、薄暗い臺所の方を覗き込みながら、ヒヨロ高い身體を棒杭のやうに土間の眞ん中に突ツ立てゝゐる。
初出
底本
「鱧の皮」岩波文庫、岩波書店, 1952(昭和27)年11月5日
表記
旧字旧仮名
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