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児童書版

途上

嘉村礒多
『途上』は青空文庫で公開されている嘉村礒多の長編作品。27,746文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜   27,746 文字
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  237 PV
書き出し
六里の山道を歩きながら、いくら歩いても渚(なぎさ)の尽きない細長い池が、赤い肌の老松の林つゞきの中から見え隠れする途上、梢(こずゑ)の高い歌ひ声を聞いたりして、日暮れ時分に父と私とはY町に着いた。
初出
1932年   (「中央公論」1932(昭和7)年2月)
底本
「現代日本文學大系 49」筑摩書房, 1973(昭和48)年2月5日
表記
新字旧仮名
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