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河上肇の全作品

青空文庫で公開されている河上肇の全作品9篇を、おすすめ人気順で表示しています。

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この物語は、最初余が、大正五年九月十一日より同年十二月二十六日にわたり、断続して大阪朝日新聞に載せてもらったそのままのものである。
放翁東籬の記にいふ、「放翁告帰(退官して隠居すること)の三年、舎東の※地(ぶつち)(草の生ひしげる土地)を闢く。
暖くなりしためか、静養の結果か、営養の補給十分なりしためか、痩せゐることは変りなきも、この数日総体に体力のやや恢復せるを覚ゆ。
私の父方の祖父才一郎が嘉永五年七月一日、僅か六畳一間の栗林家の門部屋で病死した時――栗林家の次男坊に生れた才一郎は、この時すでに河上家の養子となっていたが、養家の瀬兵衛夫婦がまだ生きていた為めに、ずっと栗林家の門部屋で生活していたのである、――彼の残した遺族は三人、うち長男の源介(即ち私の父)は五歳、長女アサ(即ち私の叔母)は三歳、妻イハ(即ち私の祖母)は二十五歳であった。
京都帝大の経済学部教授をしてゐた頃、大正九年九月の新学期から、私は経済学部の部長に補せられた。
渭南文集五十巻、老学庵筆記十巻、詩に関する説話の散見するものを、拾ひ集めて此篇を成す。
佐藤春夫の車塵集を見ると、「杏花一孤村、流水数間屋、夕陽不見人、※牛麦中宿」といふ五絶を、杏(あんず)咲くさびしき田舎川添ひや家をちこち入日さし人げもなくて麦畑にねむる牛ありと訳してあるが、「家をちこち」はどうかと思ふ。
閉戸閑詠第一集起丁丑七月尽辛巳十月[#改ページ]〔昭和十二年(一九三七)〕野翁憐稚孫余この歳六月十五日初めて小菅刑務所より放たる膝にだく孫の寝顔に見入りつつ庭の葉陰に呼吸ついてをり七月七日花田比露思氏の来訪を受く有りがたや七年ぶりに相見ればふるさとに似し君のおもかげ七月七日獄をいでて三首獄をいでて街を歩きつ夏の夜の行きかふ人を美しと見し...
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