ブンゴウサーチ
児童書版
TOP 中原中也 全作品

中原中也の全作品(3ページ目)

青空文庫で公開されている中原中也の全作品145篇を、おすすめ人気順で表示しています。

101〜145件 / 全145件
Tweet
作品名
著者
読了時間
人気
自分の感情に自分で作用される奴はなんとまあ伽藍なんだ欲しくても取つてはならぬ気もあります好きと嫌ひで生きてゐる女には一番明白なものが一番漠然たるものでした空想は植物性です女は空想なんです女の一生は空想と現実との間隙の弁解で一杯です取れといふ時は植物的な萎縮をし取らなくても好いといへば煩悶し取るなといへば闘牛師の夫を夢みますそれから次の日の夕方に何といひました「あなたはあたしを理解して呉...
友人高森文夫の詩集、浚渫船が出た。
子供の時に、深く感じてゐたもの、――それを現はさうとして、あまりに散文的になるのを悲しむでゐたものが、今日、歌となつて実現する。
我が国に文学がないとは云はないが、我が大衆に未だ文学がないとは云へるのだ。
機敏な晩熟児といふべき此の男が、現に存するのだから僕は機敏な晩熟児が如何にして存るかその様を語らうと思ふ。
私は全ての有機体の上に、無数に溢れる無機的現象を見る。
今までの詩(新体詩)は熱つぽいと思ふ。
詩といふものが、人生を打算して生きてゐる根性からは、決して生れるものではない!一見、その根性は人をして屡々知慧ある態度を採らせるやうに見える。
インテリは蒼ざめてゐる。
どうともなれだ俺には何がどうでも構はないどうせスキだらけぢやないかスキの方を減さうなんてチヤンチヤラ可笑しい俺はスキの方なぞ減らさうとは思はぬスキでない所をいつそ放りつぱなしにしてゐるそれで何がわるからう俺にはおもちやが要るんだおもちやで遊ばなくちやならないんだ利得と幸福とは大体は混るだが究極では混りはしない俺は混らないとこばつかり感じてゐなけあならなくなつてるんだ月給が増えるからといつてお...
ほつそりと、だが骨組はしつかりしてゐた、その躯幹の上に、小さな頭が載つかつてゐた。
その日はカラリと晴れた、やはらかい日射しの、秋の一日だつた。
詩壇は今や、一と通りの準備をすませた。
此の間京都の農林学校の生徒が三十名、満蒙視察に出掛けました。
或る日君は僕を見て嗤(わら)ふだらう、あんまり蒼(あを)い顔してゐるとて、十一月の風に吹かれてゐる、無花果の葉かなんかのやうだ、棄てられた犬のやうだとて。
トリスタン・コルビエールが、甞て我が国に於いて紹介されたことがあつたかどうか、私は知らない。
詩論か何かさういつた風のものを書けと云はれるたびに、書くことはいくらでもあるやうな気持と、書くことは何にもないやうな気持に襲はれます。
感情喪失時代現代は、「不安の時代」だと云はれる。
ジイドの芸術活動の始つたのは、凡そかのデカダン一派の淋れる頃からだと云ふことが出来る。
※牝狐と牡兎春であつた。
どうしてこんなに暗くなるのだらう……どうもこれはかう理由もなく暗くなるのでは、理由を神秘に索めるよりほかはない。
由来芸術と時代との関係は、屡々取扱はれる所ではあるけれどもその問題本来の性質のせゐか、ハツキリとした結論に到達してゐる場合は、極めて稀である。
こんなやさしい無辜な心はまたとないのだ。
近頃芸術が不振かどうか、それからして既に軽々と決めてかゝることは出来ない。
三造の心事――三造の友人達に。
今から百年ばかり前のことだ、仏蘭西はエルメンノンヴィユに近い一小村モンタニーの、或るお祭の日の黄昏時、アドリンもその辺の娘達と草の上で踊るために出て来た。
「御暇でしたら、一寸御相談したい事等御座居ますので、私の動く事についての事ですが、岩山さんともいろいろ考へたのですが、で、考へをおかし下さいませんでせうか、お待ちします、御目文字の上、」かういふ、女からの葉書が舞ひ込んだのは、水曜日の正午であつた。
今月から、何回かにわたつて、マルスリーヌ・デボルド―※ルモオルの詩を、飜訳してゆかうと思ふ。
普通に人々が、この景色は佳いだのあの景色は悪いだのと云ふ、そんなことは殆んど意味もないことだ。
明治座に吉右衛門の勧進帳が掛かつてゐる、連日満員である――と電車の中で隣り客の話してゐるのを聞いて、なんとなく観に行きたくなつたのであつた。
新短歌に就いて論ずることは、非常に困難なことに思はれる。
近頃は音楽界は盛んであるやうだ。
様々な議論が沸騰してゐるけれど、それらの何れもはや議論といふよりは彷徨、それも随分無責任な、身入りのしないことにしか過ぎない。
会社の帰りに社長の宅を訪問した竹山は何時もになく遅く帰つて来た。
ジイド全集ももうあと三冊で完了する。
何時誰から聞いたのだつたか覚えないが、かういふことを聞いたことがある。
実際その電報には驚いた。
裕福な家庭の、特に才能があるといふ程でもない青年が、「文学でもやつてみるか」といつた調子で、文学志望を抱いたとする。
詩観とはいへ、書かんとするのは要するに私の文学観であり、世界観の概略でもあるから、それに今日や昨日に考へ付いたことではないことを書くのであるから、多くの人に読んで貰ひたいものである。
主家で先刻から、父と母との小言らしい声がしてゐた。
ああ、もう、死んでしまはうか……自分の正直さが、といふよりも歌ひたい欲望が、といふよりも酔つてゐたい性情が、強ければ強いだけ、〈頭を上げれば叩かれる〉此の世の中では、損を来たすこととなり、損も今では積り積つて、此の先生活のあてもなくなりさうになつてゐることを思ふと、死んでしまはうかと思ふより、ほかに仕方もないことであつた。
暑中休暇が、もう終りに近かつた。
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は 青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。