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釘抜藤吉捕物覚書 04 槍祭夏の夜話

林不忘
『釘抜藤吉捕物覚書』は青空文庫で公開されている林不忘の短編作品。11,339文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内   11,339 文字
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書き出し
土蔵破りで江戸中を騒がし長い草鞋を穿いていた卍(まんじ)の富五郎という荒事の稼人、相州鎌倉は扇が谷在の刀鍛冶不動坊祐貞方へ押し入って召捕られ、伝馬町へ差立てということになったのが、それが鶴見の夜泊りで獄口を蹴って軍鶏籠抜けという早業を見せ、宿役人の三人も殺めた後、どうやらまたぞろお膝下へ舞い戻ったらしいとの噂とりどり。
初出
底本
「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社, 1970(昭和45)年1月15日
表記
新字新仮名
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