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TOP 正岡子規短編（30分以内）くだもの

くだもの

正岡子規

『くだもの』は青空文庫で公開されている正岡子規の短編作品。8,684文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。

文字数

30分以内 8,684 文字

人気

747 PV

書き出し

植物学の上より見たるくだものでもなく、産物学の上より見たるくだものでもなく、ただ病牀で食うて見たくだものの味のよしあしをいうのである。

初出

1901年 (「ホトトギス　第四巻第六号」1901（明治34）年3月20日、「ホトトギス　第四巻第七号」1901（明治34）年4月25日)

底本

「飯待つ間」岩波文庫、岩波書店, 1985（昭和60）年3月18日

表記

新字新仮名

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○病床六尺、これが我世界である。

病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置けり。

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歌よみに与ふる書仰の如く近来和歌は一向に振ひ不申候。

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