10分以内で読める宮本百合子の短編作品（6ページ目）

私は、最近米国の所謂文壇が、どんな作品を歓迎し称讚しているかは知らない。

プロレタリア文学運動が一九三二年以来次第に運動として形を失って来たにもかかわらず、プロレタリア作品とよばれる作品は今日やはりずっと書きつづけられており、決して消えてしまってはいない。

十二月四日嵐のあとを追って、船が進むためか、噂に聞いた程船はあれない。

この半年ばかりのうちに、私たちの生活におこった変化は、日本のこれまでのいつの歴史にもその例がないほど、激しいものです。

総選挙はひとまず終った。

鏡父かたの祖母は晩年の僅かをのぞいて、生涯の大半は田舎住居で過ごしたひとであった。

この第八巻には、主としてソヴェト生活の見聞記があつめられている。

○長や玉やの玉のブつかる音。

この頃は日本の女の服装について、簡単であること、働きよいこと、金をかけないことがどこででも云われている。

＊ソヴェトは恋愛が自由である。

「古き小画」の新聞切抜きが見つかって、この集に入れられたのは思いがけないことだった。

『文学界』に告知板というところがある。

家主がいないソヴェト同盟には地主がない、従って家主という小面倒な奴もいない。

人物旅人子供三人Ａ無邪気な晴れ晴れしい抑揚のある声の児Ｂ実用的な平坦な動かない調子で話す児Ｃ考え深い様な静かな声と身振りの児場所小高い丘の上、四辺のからっと見はらせる所（講堂の段の上を丘に仮定）時夏の夕暮に近い午後Ｂ、Ｃが丘の中程の木の切り株に並んで腰をかけて、編物をして居る。

硝子戸に不思議に縁がある。

偶然のことから、私は「囚われた大地」がまだ発表されず、あるいはその原稿も小部分しか書かれていなかったと思われる時分、平田小六氏と知り合う機会を得た。

あらゆる面で婦人の読者がふえてきているのが、この頃の日本のありさまだと思う。

朝、めをさまして、もう雨戸がくられている表廊下から外を見て私はびっくりしたし、面白くもなった。

文学批評の貧困ということがこの頃又人々の注意をよびさましている。

去年のちょうど今頃、自分は、福島に在る祖母の家に行っていた。

今日も雨だ。