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5分以内で読める寺田寅彦の短編作品

青空文庫で公開されている寺田寅彦の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編29作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
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作品名
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虫の中でも人間に評判のよくないものの随一は蛆(うじ)である。
数年前に「ボーヤ」と名づけた白毛の雄猫が病死してから以来しばらくわが家の縁側に猫というものの姿を見ない月日が流れた。
友人が妙な夢を見たと云って話して聞かせた。
天幕の破れ目から見ゆる砂漠の空の星、駱駝(らくだ)の鈴の音がする。
何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。
白木蓮は花が咲いてしまつてから葉が出る。
十日動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊(ざる)へ入れて干してある。
映画「マルガ」で猿の親子連れの現われる場面がある。
「黒色のほがらかさ」ともいうものの象徴が黒楽の陶器だとすると、「緑色の憂愁」のシンボルはさしむき青磁であろう。
チャイコフスキーの「秋の歌」という小曲がある。
私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。
帝劇でドイツ映画「ブロンドの夢」というのを見た。
夏目先生が未だ創作家としての先生自身を自覚しない前に、その先生の中の創作家は何処かの隙間を求めてその創作に対する情熱の発露を求めていたもののように思われる。
古い伝統の床板を踏み抜いて、落ち込んだやっぱり中古の伝統長屋。
またひとしきり強いのが西の方から鳴って来て、黒く枯れた紅葉を机の前のガラス障子になぐり付けて裏の藪を押し倒すようにして過ぎ去った。
小学時代の先生方から学校教育を受けた外に同学の友達からは色々の大切な人間教育を受けた。
何もない空虚の闇の中に、急に小さな焔が燃え上がる。
毎年春と秋と一度ずつ先祖祭をするのがわが家の例である。
岩佐又兵衛作「山中常盤双紙」というものが展覧されているのを一見した。
ある一人の歌人の歌を、つづけて二、三十も読んでいると、自然にその作者の顔が浮んで来る。
フィッシンガー作「踊る線条」と題するよほど変わった映画の試写をするからぜひ見に来ないかとI氏から勧められるままに多少の好奇心に促されて見に行った。
映画「マルガ」の中でいちばんおもしろいと思ったのは猛獣大蛇などの闘争の場面である。
近代の物理科学は、自然を研究するための道具として五官の役割をなるべく切り詰め自然を記載する言葉の中からあらゆる人間的なものを削除する事を目標として進んで来た。
去年の暮から春へかけて、欠食児童のための女学生募金や、メガフォン入りの男学生の出征兵士や軍馬のための募金が流行したが、これらはいつの間にか下火になった。
ユーゴーは『哀史』の一節にウォータールーの戦いを叙してこう云っている。
神保町から小川町の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。
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