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児童書版

源氏物語 19 薄雲

紫式部
『源氏物語』は青空文庫で公開されている紫式部の中編作品。19,258文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内   19,258 文字
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書き出し
さくら散る春の夕のうすぐもの涙となりて落つる心地に(晶子)冬になって来て川沿いの家にいる人は心細い思いをすることが多く、気の落ち着くこともない日の続くのを、源氏も見かねて、「これではたまらないだろう、私の言っている近い家へ引っ越す決心をなさい」と勧めるのであったが、「宿変へて待つにも見えずなりぬればつらき所の多くもあるかな」という歌のように、恋人の冷淡に思われることも地理的に斟酌をしなければならないと、しいて解釈してみずから慰めることなども...
初出
底本
「全訳源氏物語 上巻」角川文庫、角川書店, 1971(昭和46)年8月10日改版
表記
新字新仮名
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