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児童書版

源氏物語 11 花散里

紫式部
『源氏物語』は青空文庫で公開されている紫式部の短編作品。2,474文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   2,474 文字
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書き出し
橘(たちばな)も恋のうれひも散りかへば香をなつかしみほととぎす鳴く(晶子)みずから求めてしている恋愛の苦は昔もこのごろも変わらない源氏であるが、ほかから受ける忍びがたい圧迫が近ごろになってますます加わるばかりであったから、心細くて、人間の生活というものからのがれたい欲求も起こるが、さてそうもならない絆(ほだし)は幾つもあった。
初出
底本
「全訳源氏物語 上巻」角川文庫、角川書店, 1971(昭和46)年8月10日改版
表記
新字新仮名
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