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児童書版

余が翻訳の標準

二葉亭四迷
『余が翻訳の標準』は青空文庫で公開されている二葉亭四迷の短編作品。3,921文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   3,921 文字
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書き出し
翻訳は如何様にすべきものか、其の標準は人に依って、各異ろうから、もとより一概に云うことは出来ぬ。
初出
底本
「平凡・私は懐疑派だ」講談社文芸文庫、講談社, 1997(平成9)年12月10日
表記
新字新仮名
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二葉亭四迷 の人気作品

浮雲
二葉亭四迷
浮雲はしがき薔薇(ばら)の花は頭に咲て活人は絵となる世の中独り文章而已(のみ)は黴(かび)の生えた陳奮翰の四角張りたるに頬返しを附けかね又は舌足らずの物言を学びて口に涎(よだれ)を流すは拙しこれはどうでも言文一途の事だと思立ては矢も楯(たて)もなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇三宝荒神さまと春のや先生を頼み奉り欠硯に朧(おぼろ)の月の雫(しずく)を受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ浮雲めが艶しき月...
1時間〜
余が言文一致の由来
二葉亭四迷
言文一致に就いての意見、と、そんな大した研究はまだしてないから、寧ろ一つ懺悔話をしよう。
5分以内
平凡
二葉亭四迷
私は今年三十九になる。
1時間〜
未亡人と人道問題
二葉亭四迷
自分は此頃新聞社の勤務からして、創作に取掛つたが、此の創作は、或は観察に依りては家庭問題に関連して居るかも知れぬ、最初は女学生を主人公にと娑婆ツ気を出して、種々と材料を集めて見たが思ふやうに行かず、其れで今度は日露戦役後の大現象である軍人遺族――未亡人を主人公にして、一ツ創作を遣つて見ようと思ふと。
10分以内