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5分以内で読める萩原朔太郎の短編作品

青空文庫で公開されている萩原朔太郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編130作品を、おすすめ人気順に表示しています。
(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)


1〜50件 / 全130件

作品名 著者 読了時間 人気 書き出し
作品名 著者 読了時間 人気
中原中也君の印象
(1937年)
萩原朔太郎
5分以内
  967 文字
中原君の詩はよく讀んだが、個人としては極めて淺い知合だつた。
中原中也君の印象 萩原朔太郎
中原君の詩はよく讀んだが、個人としては極めて淺い知合だつた。
クリスマス 萩原朔太郎
5分以内
  173 文字
クリスマスとは何ぞや我が隣の子の羨ましきにそが高き窓をのぞきたり。
クリスマス 萩原朔太郎
クリスマスとは何ぞや我が隣の子の羨ましきにそが高き窓をのぞきたり。
近日所感 萩原朔太郎
5分以内
  42 文字
朝鮮人あまた殺されその血百里の間に連なれりわれ怒りて視る、何の慘虐ぞ。
近日所感 萩原朔太郎
朝鮮人あまた殺されその血百里の間に連なれりわれ怒りて視る、何の慘虐ぞ。
愛の詩集 萩原朔太郎
5分以内
  113 文字
ちちのみの父を負ふものひとのみの肉と骨とを負ふものきみはゆくゆく涙をながしそのあつき氷を踏み夜...
愛の詩集 萩原朔太郎
ちちのみの父を負ふものひとのみの肉と骨とを負ふものきみはゆくゆく涙をながしそのあつき氷を踏み夜明けむとするふるさとにあらゆるものを血まみれにする萩原朔太郎。
喫茶店にて 萩原朔太郎
5分以内
  922 文字
先日大阪の知人が訪ねて来たので、銀座の相当な喫茶店へ案内した。
喫茶店にて 萩原朔太郎
先日大阪の知人が訪ねて来たので、銀座の相当な喫茶店へ案内した。
感謝 萩原朔太郎
5分以内
  228 文字
野のはて夕暮雲かへりてしだいに落ちくる夕雲雀の有心の調さへしづみゆけばかすかに頬(ほほ)うつ香...
感謝 萩原朔太郎
野のはて夕暮雲かへりてしだいに落ちくる夕雲雀の有心の調さへしづみゆけばかすかに頬(ほほ)うつ香ひありて夜の闇頒ちて幕くだる。
たびよりかへれる巡礼のうた 萩原朔太郎
5分以内
  23 文字
いすらへるよりかへりわれはゆきのうへにたちぬ。
たびよりかへれる巡礼のうた 萩原朔太郎
いすらへるよりかへりわれはゆきのうへにたちぬ。
感傷品 萩原朔太郎
5分以内
  35 文字
ほつねんなれば魚にとへしんじつなれば耶蘇にとへ。
感傷品 萩原朔太郎
ほつねんなれば魚にとへしんじつなれば耶蘇にとへ。
萩原朔太郎
5分以内
  46 文字
夕ぐれてほの痒くなる指のさき坂をくだれば一群の鳥は高きをすぎ行けり。
萩原朔太郎
夕ぐれてほの痒くなる指のさき坂をくだれば一群の鳥は高きをすぎ行けり。
秘仏 萩原朔太郎
5分以内
  47 文字
つゆしものうれひはきえず、わづかなるつちをふむとて、あなうらをやぶらせたまふ。
秘仏 萩原朔太郎
つゆしものうれひはきえず、わづかなるつちをふむとて、あなうらをやぶらせたまふ。
萩原朔太郎
5分以内
  62 文字
竹は直角、人のくびより根が生え、根がうすくひろごり、ほのかにけぶる。
萩原朔太郎
竹は直角、人のくびより根が生え、根がうすくひろごり、ほのかにけぶる。
立秋 萩原朔太郎
5分以内
  64 文字
洞窟の壁にふんすゐあり、さかづきをあぐる一聯(れん)のひと、秋ちかければ玻璃ながれ、空氣は谷間...
立秋 萩原朔太郎
洞窟の壁にふんすゐあり、さかづきをあぐる一聯(れん)のひと、秋ちかければ玻璃ながれ、空氣は谷間をくだる。
くさばな 萩原朔太郎
5分以内
  66 文字
君はそれとも知らざれど我が手に持てる草ばなの薄くにじめる涙にも男ごころのやるせなき愁の節はこも...
くさばな 萩原朔太郎
君はそれとも知らざれど我が手に持てる草ばなの薄くにじめる涙にも男ごころのやるせなき愁の節はこもりたり。
からたちの垣根 萩原朔太郎
5分以内
  68 文字
からたちの垣根の中に女のはしやぐ聲のする夕餉の葱のにほひする灯ともしごろからたちの垣根を過ぐる...
からたちの垣根 萩原朔太郎
からたちの垣根の中に女のはしやぐ聲のする夕餉の葱のにほひする灯ともしごろからたちの垣根を過ぐる侘しさよ。
青いゆき 萩原朔太郎
5分以内
  69 文字
青いぞ、ゆきはまつさを、もも、さくらぎに花咲かず、青いこなゆき、光る山路に泣きくらす。
青いゆき 萩原朔太郎
青いぞ、ゆきはまつさを、もも、さくらぎに花咲かず、青いこなゆき、光る山路に泣きくらす。
萩原朔太郎
5分以内
  69 文字
青くしなへる我が指のリキユールグラスにふるるとき生れつきとは思へども侘しく見ゆる爪形をさしも憎...
萩原朔太郎
青くしなへる我が指のリキユールグラスにふるるとき生れつきとは思へども侘しく見ゆる爪形をさしも憎しと思ふなり。
敍情小曲 萩原朔太郎
5分以内
  69 文字
きみがやへばのうす情けほのかににほふたそがれに遠見の松を光らしめ遠見の櫻を光らしめ浪は浪浪きみ...
敍情小曲 萩原朔太郎
きみがやへばのうす情けほのかににほふたそがれに遠見の松を光らしめ遠見の櫻を光らしめ浪は浪浪きみがかたへと。
便なき幼児のうたへる歌 萩原朔太郎
5分以内
  70 文字
うすらさびしき我が身こそ利根の河原の石ひろひひとり岸邊をさまよひて今日も小石をひろふほど七つ八...
便なき幼児のうたへる歌 萩原朔太郎
うすらさびしき我が身こそ利根の河原の石ひろひひとり岸邊をさまよひて今日も小石をひろふほど七つ八つとなりにけり。
霊智 萩原朔太郎
5分以内
  74 文字
ふるへる、微光のよるに、いつぱつ、ぴすとるを撃つ、遠方に、金の山脈、かすかな、黒曜石の發光。
霊智 萩原朔太郎
ふるへる、微光のよるに、いつぱつ、ぴすとるを撃つ、遠方に、金の山脈、かすかな、黒曜石の發光。
蒼天 萩原朔太郎
5分以内
  79 文字
いつしんなれば、あふむけに屍體ともなる、つめたく合掌し、いんよくいちねん、きりぎりす青らみ、も...
蒼天 萩原朔太郎
いつしんなれば、あふむけに屍體ともなる、つめたく合掌し、いんよくいちねん、きりぎりす青らみ、もはら、雀みそらに殺さる。
父の墓に詣でて 萩原朔太郎
5分以内
  86 文字
わが草木とならん日にたれかは知らむ敗亡の歴史を墓に刻むべき。
父の墓に詣でて 萩原朔太郎
わが草木とならん日にたれかは知らむ敗亡の歴史を墓に刻むべき。
小春 萩原朔太郎
5分以内
  87 文字
やはらかい、土壤の上に、じつと私が坐つて居る、涙ぐましい日だまりに、白い羽蟲のちらちらもえ、遠...
小春 萩原朔太郎
やはらかい、土壤の上に、じつと私が坐つて居る、涙ぐましい日だまりに、白い羽蟲のちらちらもえ、遠い春日のちらちらもえ。
もみぢ 萩原朔太郎
5分以内
  88 文字
霜つききたり木ぬれをそむるとおもひしものを庭にあづまやの遠見をそめうすべにさせる魚をそめわかる...
もみぢ 萩原朔太郎
霜つききたり木ぬれをそむるとおもひしものを庭にあづまやの遠見をそめうすべにさせる魚をそめわかるるきみのくちをそめ。
昔の小出新道にて 萩原朔太郎
5分以内
  89 文字
兵士の行軍の後に捨てられ破れたる軍靴のごとくに汝は路傍に渇けるかな。
昔の小出新道にて 萩原朔太郎
兵士の行軍の後に捨てられ破れたる軍靴のごとくに汝は路傍に渇けるかな。
広瀬河畔を逍遥しつつ 萩原朔太郎
5分以内
  89 文字
物みなは歳日と共に亡び行く。
広瀬河畔を逍遥しつつ 萩原朔太郎
物みなは歳日と共に亡び行く。
萩原朔太郎
5分以内
  90 文字
しよんぼり立つた麥畑、われのせつなさやるせなき、みぎむきや穗が光る、ひだりむきや穗が光る、しん...
萩原朔太郎
しよんぼり立つた麥畑、われのせつなさやるせなき、みぎむきや穗が光る、ひだりむきや穗が光る、しんじつわが身をどうせうぞ。
萩原朔太郎
5分以内
  91 文字
いたましき芽は伸びゆけり、春まだあさき土壤より、いとけなき草の芽生はうまれいで、そのこゑごゑは...
萩原朔太郎
いたましき芽は伸びゆけり、春まだあさき土壤より、いとけなき草の芽生はうまれいで、そのこゑごゑはかしましく、はるる日中の、大空ふかくかがやけり。
旅上 萩原朔太郎
5分以内
  95 文字
けぶれる空に麥ながれ、麥ながれ、うれひをのせて汽車は行く。
旅上 萩原朔太郎
けぶれる空に麥ながれ、麥ながれ、うれひをのせて汽車は行く。
街道 萩原朔太郎
5分以内
  97 文字
俥にゆられつつ夕ぐれ時の街道を新町街道を急ぐ女よ眞赤な夕日は山の上白粉のゑりがさむしかろ今宵お...
街道 萩原朔太郎
俥にゆられつつ夕ぐれ時の街道を新町街道を急ぐ女よ眞赤な夕日は山の上白粉のゑりがさむしかろ今宵おん身の上に幸あれかし(一九一三・一〇・二〇)。
うすやみ 萩原朔太郎
5分以内
  99 文字
うすやみに光れる皿あり皿の底に蟲かくれ居て啜り鳴く晝はさびしく居間にひそみて鉛筆の心をけづるに...
うすやみ 萩原朔太郎
うすやみに光れる皿あり皿の底に蟲かくれ居て啜り鳴く晝はさびしく居間にひそみて鉛筆の心をけづるに疲れ夜は酒場の椅子にもたれて想ひにひたせる我が身の上こそ悲しけれ。
萩原朔太郎
5分以内
  103 文字
麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに...
萩原朔太郎
麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに汽車の窓より眺むれば麥の青きに驚きて疲れし心が泣き出せり。
祈祷 萩原朔太郎
5分以内
  104 文字
あなたのめぐみをもて雪をふらしてください、あなたのふしぎをもて牢獄の窓をあけてください、あなた...
祈祷 萩原朔太郎
あなたのめぐみをもて雪をふらしてください、あなたのふしぎをもて牢獄の窓をあけてください、あなたのおほみこころのみまへに、わたくしの懺悔をささげまつる。
永日和讃 萩原朔太郎
5分以内
  104 文字
ひとのいのりはみなみをむき、むぎはいつしん、うをはいつしん、われはしんじつ、そらにうかびて、ゆ...
永日和讃 萩原朔太郎
ひとのいのりはみなみをむき、むぎはいつしん、うをはいつしん、われはしんじつ、そらにうかびて、ゆびとゆびと哀しみつれ、たましひはねもごろにほとけをしたふ。
別れ 萩原朔太郎
5分以内
  105 文字
友よ安らかに眠れ。
別れ 萩原朔太郎
友よ安らかに眠れ。
春日 萩原朔太郎
5分以内
  106 文字
戀魚の身こそ哀しけれ、いちにちいよすにもたれつつ、ひくくかなづるまんどりん、夕ぐれどきにかみい...
春日 萩原朔太郎
戀魚の身こそ哀しけれ、いちにちいよすにもたれつつ、ひくくかなづるまんどりん、夕ぐれどきにかみいづる、柴草の根はうす甘く、せんなや出窓の菫さへ、光り光りてたへがたし。
なにか知らねど 萩原朔太郎
5分以内
  106 文字
なにか知らねど泣きたさにわれはゆくゆく汽車の窓はるばるときやべつ畑に日は光り風見ぐるまきりやき...
なにか知らねど 萩原朔太郎
なにか知らねど泣きたさにわれはゆくゆく汽車の窓はるばるときやべつ畑に日は光り風見ぐるまきりやきりりとめぐる日にわれはゆくゆく汽車の窓なにか知らねど泣きたさに。
萩原朔太郎
5分以内
  114 文字
ああきみは情慾のにほふ月ぐさ、われははた憂愁の瀬川の螢、いきづかふ舟ばたの光をみれば、ゆふぐれ...
萩原朔太郎
ああきみは情慾のにほふ月ぐさ、われははた憂愁の瀬川の螢、いきづかふ舟ばたの光をみれば、ゆふぐれのおめがの瞳にて、たれかまたあるはをしらむ、さざなみさやぎ、くちびるはそらをながるる。
蛍狩 萩原朔太郎
5分以内
  119 文字
愛妹のえりくびから一疋、瘋癲病院の窓から一疋、血えんのつかあなから一疋、いえすの素足から一疋、...
蛍狩 萩原朔太郎
愛妹のえりくびから一疋、瘋癲病院の窓から一疋、血えんのつかあなから一疋、いえすの素足から一疋、魚の背筋から一疋、殺人者の心臟から一疋、おれの磨いた手から一疋、遠い夜の世界で螢を一疋。
夜景 萩原朔太郎
5分以内
  126 文字
高い家根の上で猫が寢てゐる猫の尻尾から月が顏を出し月が青白い眼鏡をかけて見てゐるだが泥棒はそれ...
夜景 萩原朔太郎
高い家根の上で猫が寢てゐる猫の尻尾から月が顏を出し月が青白い眼鏡をかけて見てゐるだが泥棒はそれを知らないから近所の家根へひよつこりとび出しなにかまつくろの衣裝をきこんで煙突の窓から忍びこまうとするところ。
祈祷 萩原朔太郎
5分以内
  127 文字
黄菊はすでに散つてしまつた漕手よ船路を遠くかへつてくる時さびしい海鳥はますとに飛びかひ日は憂鬱...
祈祷 萩原朔太郎
黄菊はすでに散つてしまつた漕手よ船路を遠くかへつてくる時さびしい海鳥はますとに飛びかひ日は憂鬱の浪にただよふ。
春昼 萩原朔太郎
5分以内
  137 文字
うぐひすは金屬をもてつくられしそは畔の暗きに鳴き菫は病鬱の醫者のやうに野に遠く手に劇藥の鞄をさ...
春昼 萩原朔太郎
うぐひすは金屬をもてつくられしそは畔の暗きに鳴き菫は病鬱の醫者のやうに野に遠く手に劇藥の鞄をさげて訪づれくる。
山頂 萩原朔太郎
5分以内
  137 文字
かなしければぞ、眺め一時にひらかれ、あがつまの山なみ青く、いただきは額に光る。
山頂 萩原朔太郎
かなしければぞ、眺め一時にひらかれ、あがつまの山なみ青く、いただきは額に光る。
諷詩 萩原朔太郎
5分以内
  139 文字
友だちはひどく歪んだ顏をしながら、虱(しらみ)に向つて話をした。
諷詩 萩原朔太郎
友だちはひどく歪んだ顏をしながら、虱(しらみ)に向つて話をした。
合唱 萩原朔太郎
5分以内
  141 文字
にくしん、にくしん、たれか肉身をおとろへしむ、既にうぐひす落ちてやぶれ、石やぶれ、地はするどき...
合唱 萩原朔太郎
にくしん、にくしん、たれか肉身をおとろへしむ、既にうぐひす落ちてやぶれ、石やぶれ、地はするどき白金なるに、にくしん、にくしん、にくしんは蒼天にいぢらしき涙をながす、ああ、なんぢの肉身。
真如 萩原朔太郎
5分以内
  142 文字
金のみ佛金の足一列流涕なしたまふ光る白日のうなべりにとをのおゆびを血はながれいたみてほそき瀧な...
真如 萩原朔太郎
金のみ佛金の足一列流涕なしたまふ光る白日のうなべりにとをのおゆびを血はながれいたみてほそき瀧ながれしたたるものは血のしづくわれの戀魚の血のしづく光る眞如のうなべりに金のみ佛金の足一列流涕なしたまふ。
小曲集 萩原朔太郎
5分以内
  144 文字
×千鳥あしやつこらさと來て見ればにくい伯母御にしめ出され泣くに泣かれずちんちろり柳の下でひとく...
小曲集 萩原朔太郎
×千鳥あしやつこらさと來て見ればにくい伯母御にしめ出され泣くに泣かれずちんちろり柳の下でひとくさり×隣きんじよのお根ん性に打たれ抓められくすぐられじつと涙をかみしめる青い毛糸の指ざはり。
放蕩の虫 萩原朔太郎
5分以内
  146 文字
放蕩の蟲は玉蟲そつと來て心の底で泣く蟲夜としなればすずろにもリキユールグラスの端を這ふ蟲放蕩の...
放蕩の虫 萩原朔太郎
放蕩の蟲は玉蟲そつと來て心の底で泣く蟲夜としなればすずろにもリキユールグラスの端を這ふ蟲放蕩の蟲はいとほしや放蕩の蟲は玉蟲青いこころでひんやりと色街の薄らあかりに鳴く蟲三味線の撥(ばち)にきて光る蟲放蕩の蟲はせんなや。
遠望 萩原朔太郎
5分以内
  150 文字
さばかり悲しみたまふとや、わが長く叫べること、煉瓦の門に入りしこと、路上に草をかみしこと、なべ...
遠望 萩原朔太郎
さばかり悲しみたまふとや、わが長く叫べること、煉瓦の門に入りしこと、路上に草をかみしこと、なべてその日を忘れえず、いはむや君が來し方を指さし、かの遠望をしたたむる、あはれ、あはれ、わが古き街の午後の風見よ。
晩秋哀語 萩原朔太郎
5分以内
  152 文字
ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこ...
晩秋哀語 萩原朔太郎
ああ秋も暮れゆくこのままに故郷にて朽つる我にてはよもあらじ草の根を噛みつつゆくものどの渇きをこらへんためぞ畠より疲れて歸り停車場の裏手なる便所のほとりにたたずめり日はシグナルにうす赤く今日の晝餉に何をたうべむ(故郷前橋にて)。
雨の降る日 萩原朔太郎
5分以内
  152 文字
雨の降る日の縁端にわが弟はめんこ打つめんこの繪具うす青くいつもにじめる指のさき兄も哀しくなりに...
雨の降る日 萩原朔太郎
雨の降る日の縁端にわが弟はめんこ打つめんこの繪具うす青くいつもにじめる指のさき兄も哀しくなりにけり雨の降る日のつれづれに客間の隅でひそひそとわが妹のひとり言なにが悲しく羽根ぶとん力いつぱい抱きしめる兄も泣きたくなりにけり。
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は 青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。