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児童書版

ものごころ

萩原朔太郎
『ものごころ』は青空文庫で公開されている萩原朔太郎の短編作品。312文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   312 文字
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書き出し
ものごころ覺えそめたるわが性のうすらあかりは春の夜の雪のごとくにしめやかにしてふきあげのほとりに咲けるなでしこの花にも似たりああこのうるほひをもておん身の髮を濡らすべきかしからずはその手をこそふくらかなる白きお指にくちをあてやみがたき情愁の海にひたりつくさむおん身よなになればかくもわが肩によりすがりいつもいつもくさばなの吐息もてささやき給ふやこのごろは涙しげく流れ出でてひるもゆふべもやむことなし...
初出
底本
「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房, 1977(昭和52)年5月30日
表記
旧字旧仮名
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