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5分以内で読める富永太郎の短編作品

青空文庫で公開されている富永太郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編36作品を、おすすめ人気順に表示しています。
(〜2,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)


1〜36件 / 全36件

作品名 著者 読了時間 人気 書き出し
作品名 著者 読了時間 人気
秋の悲歎
(1924年)
富永太郎
5分以内
  761 文字
私は透明な秋の薄暮の中に墜ちる。
秋の悲歎 富永太郎
私は透明な秋の薄暮の中に墜ちる。
深夜の道士 富永太郎
5分以内
  558 文字
人語なく、月なき今宵色ねびし窓帷(ぎぬ)の吐息する此の古城なる図書室の中央の遠き異国の材もて組...
深夜の道士 富永太郎
人語なく、月なき今宵色ねびし窓帷(ぎぬ)の吐息する此の古城なる図書室の中央の遠き異国の材もて組める残忍の相ある堅き牀机にありし日よりの凝固せる大気の重圧に生得の歪(ひづみ)悉皆消散せる一片の此の肉体を枯坐せしめ勇猛なく效(かひ)なき修道なれどなほそが為に日頃捨離せる真夜中の休息を貪りて、また貪らうとはする。
忠告 富永太郎
5分以内
  537 文字
思想の重圧のために眠りがたい躰(からだ)には、起つてロココ風の肘掛椅子に腰を下ろすことが必要である。
忠告 富永太郎
思想の重圧のために眠りがたい躰(からだ)には、起つてロココ風の肘掛椅子に腰を下ろすことが必要である。
四行詩 富永太郎
5分以内
  64 文字
青鈍たおまへの声の森に銅を浴びたこの額を沈めたい柔く柔く毛細管よりも貞順にオーボアよ胸を踏め睫...
四行詩 富永太郎
青鈍たおまへの声の森に銅を浴びたこの額を沈めたい柔く柔く毛細管よりも貞順にオーボアよ胸を踏め睫毛に縋れ。
四行詩
(1925年)
富永太郎
5分以内
  85 文字
琺瑯の野外の空に明けの鳥一つ阿爾加里性水溶液にてこの身を洗へ蟷螂は眼光らせ露しげき叢を出づわが...
四行詩 富永太郎
琺瑯の野外の空に明けの鳥一つ阿爾加里性水溶液にてこの身を洗へ蟷螂は眼光らせ露しげき叢を出づわが手は緑玉製 Isis(イジス) の御膝の上に。
晩春小曲 富永太郎
5分以内
  87 文字
五月のほのかなる葉桜の下を遠き自動車は走り去る。
晩春小曲 富永太郎
五月のほのかなる葉桜の下を遠き自動車は走り去る。
即興 富永太郎
5分以内
  92 文字
古池の上にぬつと突き出たマドロスパイプ。
即興 富永太郎
古池の上にぬつと突き出たマドロスパイプ。
無題 富永太郎
5分以内
  109 文字
ありがたい静かなこの夕べ、何とて我が心は波うつ。
無題 富永太郎
ありがたい静かなこの夕べ、何とて我が心は波うつ。
富永太郎
5分以内
  115 文字
おまへの手はもの悲しい酒びたしのテーブルの上に。
富永太郎
おまへの手はもの悲しい酒びたしのテーブルの上に。
煙草の歌 富永太郎
5分以内
  137 文字
阪を上りつめてみたら、盆のやうな月と並んで、黒い松の木の影一本……私は、子供らが手をつないで歌...
煙草の歌 富永太郎
阪を上りつめてみたら、盆のやうな月と並んで、黒い松の木の影一本……私は、子供らが手をつないで歌ふ「籠の鳥」の歌を歌はうと思つた。
画家の午後 富永太郎
5分以内
  140 文字
雪解けの午後は淋し砂利を噛む荷車の轍の音遠くきこえ疲れ心地にふくみたるパイプの煙をのゝく室ぬち...
画家の午後 富永太郎
雪解けの午後は淋し砂利を噛む荷車の轍の音遠くきこえ疲れ心地にふくみたるパイプの煙をのゝく室ぬちは冬の日うすれ描きさしのセント・セバスチアンは低くためいきす。
無題 富永太郎
5分以内
  151 文字
たゞひとり黎明の森を行く。
無題 富永太郎
たゞひとり黎明の森を行く。
頌歌
(1925年)
富永太郎
5分以内
  154 文字
鋼の波にアベラール沈み鉛の艫(とも)にエロイーズ浮む骸炭は澪(みを)に乗り直立する彼岸花を捧げ...
頌歌 富永太郎
鋼の波にアベラール沈み鉛の艫(とも)にエロイーズ浮む骸炭は澪(みを)に乗り直立する彼岸花を捧げて走り『死』は半ば脣(くち)を開いて水を恋ひまた燠(おき)を霊床とするすべては緑礬のみづ底に息をつく象牙球の腹部の内側に。
横臥合掌 富永太郎
5分以内
  187 文字
病みさらぼへたこの肉身を湿りたるわくら葉に横たへようわがまはりにはすくすくと節の間長き竹が生え...
横臥合掌 富永太郎
病みさらぼへたこの肉身を湿りたるわくら葉に横たへようわがまはりにはすくすくと節の間長き竹が生え冬の夜の黒い疾い風ゆゑに茎は戛々の音を立てる節の間長き竹の茎は我が頭上に黒々と天蓋を捧げ網目なすそのひと葉ひと葉は夜半の白い霜を帯びいとも鋭い葉先をさし延べわが力ない心臓の方をゆびさす。
熱情的なフーガ 富永太郎
5分以内
  200 文字
七月の日光の多彩なるアラベスク。
熱情的なフーガ 富永太郎
七月の日光の多彩なるアラベスク。
ランボオへ 富永太郎
5分以内
  208 文字
※キオスクにランボオ手にはマニラ空は美しいえゝ血はみなパンだ※詩人が御不在になると千家族が一家...
ランボオへ 富永太郎
※キオスクにランボオ手にはマニラ空は美しいえゝ血はみなパンだ※詩人が御不在になると千家族が一家で軋めくまたおいでになると掟(おきて)に適つたことしかしない※神様があいつを光らして、横にして下さるやうに!それからあれが青や薔薇色のパラソルを見ないやうに!波の中は殉教者でうようよですよ。
PANTOMIME 富永太郎
5分以内
  228 文字
うす暗い椽側の端で、琥珀色した女の瞳が光つた――夫に叛いた。
PANTOMIME 富永太郎
うす暗い椽側の端で、琥珀色した女の瞳が光つた――夫に叛いた。
焦燥 富永太郎
5分以内
  236 文字
母親は煎薬を煎じに行つた枯れた葦の葉が短かいので。
焦燥 富永太郎
母親は煎薬を煎じに行つた枯れた葦の葉が短かいので。
COLLOQUE MOQUEUR 富永太郎
5分以内
  253 文字
立ち去つた私のマリアの記念にと友と二人アプサントを飲んだ帰るさ星空の下をよろめいて、互の肩につ...
COLLOQUE MOQUEUR 富永太郎
立ち去つた私のマリアの記念にと友と二人アプサントを飲んだ帰るさ星空の下をよろめいて、互の肩につかまりあつた。
俯瞰景 富永太郎
5分以内
  259 文字
溝ぷちの水たまりをへらへらと泳ぐ高貴な魂がある。
俯瞰景 富永太郎
溝ぷちの水たまりをへらへらと泳ぐ高貴な魂がある。
恥の歌
(1925年)
富永太郎
5分以内
  261 文字
Honte(オント) ! honte(オント) !眼玉の蜻蛉(とんぼ)わが身を攫(さら)へわ...
恥の歌 富永太郎
Honte(オント) ! honte(オント) !眼玉の蜻蛉(とんぼ)わが身を攫(さら)へわが身を啖(くら)へHonte(オント) ! honte(オント) !燃えたつ焜爐(こんろ)わが身を焦がせわが身を鎔かせHonte(オント) ! honte(オント) !干割れた咽喉わが身を涸らせわが身を曝らせHonte(オント) ! honte(オント) !...
影絵 富永太郎
5分以内
  261 文字
半缺けの日本の月の下を、一寸法師の夫婦が急ぐ。
影絵 富永太郎
半缺けの日本の月の下を、一寸法師の夫婦が急ぐ。
無題 富永太郎
5分以内
  263 文字
月青く人影なきこの深夜家々の閨をかいま見つゝ白き巷を疾くよぎる侏儒の影あり愚かなる状して黒々と...
無題 富永太郎
月青く人影なきこの深夜家々の閨をかいま見つゝ白き巷を疾くよぎる侏儒の影あり愚かなる状して黒々と立てる屋根の下に臥所ありて人はいぎたなく眠れり家々はかく遠く連なりたれど眠の罪たるを知るもの絶えてあらず月も今宵その青き光を恥ぢず快楽を欲する人間の流すいつはりの涙に媚ぶと見えたりかゝる安逸の領ずる夜なればあらんかぎりの男女の肌を見んとて魔性の侏儒は心たのしみおもはゆげもなく軒より軒...
無題 京都
(1925年)
富永太郎
5分以内
  303 文字
おまへの歯はよく切れるさうな山々の皮膚があんなに赤く夕陽で爛らされた鐃鉢を焦々して摺り合せてゐ...
無題 京都 富永太郎
おまへの歯はよく切れるさうな山々の皮膚があんなに赤く夕陽で爛らされた鐃鉢を焦々して摺り合せてゐるおまへはもう暗い部屋へ帰つておくれおまへの顎が、薄明を食べてゐる橋の下で友禅染を晒すのだとかいふ黝(くろ)い水が産卵を終へた蜉蝣(かげろふ)の羽根を滲ませるおまへはもう暗い部屋へ帰つておくれ色褪せた造りもののおまへの四肢の花々で貧血の柳らを飾つてやることはないコンクリートの護岸堤は思...
橋の上の自画像
(1924年)
富永太郎
5分以内
  347 文字
今宵私のパイプは橋の上で狂暴に煙を上昇させる。
橋の上の自画像 富永太郎
今宵私のパイプは橋の上で狂暴に煙を上昇させる。
AU RIMBAUD 富永太郎
5分以内
  353 文字
Kiosque au Rimbaud“Marila” ※ la main,Le ciel es...
AU RIMBAUD 富永太郎
Kiosque au Rimbaud“Marila” ※ la main,Le ciel est beau,Eh ! tout le sang est Pain.2Ne voici le po※te,Mille familles dans le m※me toitRevoici le po※te :On ne fait que le droit.3Que Dieu le luise...
無題 富永太郎
5分以内
  388 文字
幾日幾夜の熱病の後なる濠端のあさあけを讃ふ。
無題 富永太郎
幾日幾夜の熱病の後なる濠端のあさあけを讃ふ。
警戒 富永太郎
5分以内
  401 文字
酔ひ痴れて、母君の知り給はぬ女の胸にあるとき、「*ここにわが働かざりし双手あり」の句を君の耳も...
警戒 富永太郎
酔ひ痴れて、母君の知り給はぬ女の胸にあるとき、「*ここにわが働かざりし双手あり」の句を君の耳もとにさゝやき、卒然と君の眼の中に、母君の白き髪と額の皺とを呼び入れるものは何であるか。
癲狂院外景 富永太郎
5分以内
  412 文字
夕暮の癲狂院は寂寞として苔ばんだ石塀を囲らしてゐます。
癲狂院外景 富永太郎
夕暮の癲狂院は寂寞として苔ばんだ石塀を囲らしてゐます。
夜の讃歌 富永太郎
5分以内
  465 文字
地は定形なく曠空くして黒暗淵(わだ)の面にあり神の霊水の面を覆ひたりき――創世記黒暗の潮今満ち...
夜の讃歌 富永太郎
地は定形なく曠空くして黒暗淵(わだ)の面にあり神の霊水の面を覆ひたりき――創世記黒暗の潮今満ちて晦冥の夜ともなれば仮構の万象そが※[#「門<亥」、U+95A1、19-上-9]性を失し解体の喜びに酔ひ痴れて心をのゝき渾沌の母の胸へと帰入する。
大脳は厨房である 富永太郎
5分以内
  512 文字
眼球は日光を厭ふ故に瞼(まぶた)の鎧戸をひたとおろし頭蓋の中へ引き退く。
大脳は厨房である 富永太郎
眼球は日光を厭ふ故に瞼(まぶた)の鎧戸をひたとおろし頭蓋の中へ引き退く。
ゆふべみた夢(Etude) 富永太郎
5分以内
  651 文字
花の散つてゐる街中の桜並木を通つてゐた。
ゆふべみた夢(Etude) 富永太郎
花の散つてゐる街中の桜並木を通つてゐた。
遺産分配書 富永太郎
5分以内
  654 文字
わが女王へ。
遺産分配書 富永太郎
わが女王へ。
原始林の縁辺に於ける探険者 富永太郎
5分以内
  955 文字
※陽の眼を知らぬ原始林の幾日幾夜の旅の間わたくし熟練な未知境の探険者はたゞふかぶかと頭上に生ひ...
原始林の縁辺に於ける探険者 富永太郎
※陽の眼を知らぬ原始林の幾日幾夜の旅の間わたくし熟練な未知境の探険者はたゞふかぶかと頭上に生ひ伏した闊葉の思ひつめた吐息を聴いたのみだ。
断片
(1925年)
富永太郎
5分以内
  1,432 文字
私には群集が絶対に必要であつた。
断片 富永太郎
私には群集が絶対に必要であつた。
美しき敵 富永太郎
5分以内
  1,543 文字
私はその頃不眠症に悩んで居た。
美しき敵 富永太郎
私はその頃不眠症に悩んで居た。
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