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児童書版

糸繰沼

長谷川時雨
『糸繰沼』は青空文庫で公開されている長谷川時雨の短編作品。1,217文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   1,217 文字
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書き出し
湖、青森あたりだとききました、越中から出る薬売りが、蓴菜が一ぱい浮いて、まっ蒼(さお)に水銹の深い湖のほとりで午寐をしていると、急に水の中へ沈んでゆくような心地がしだしたので、変だと思っていると、何処でか幽かに糸車を廻す音がきこえたともうします。
初出
底本
「文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会」ちくま文庫、筑摩書房, 2007(平成19)年7月10日
表記
新字新仮名
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