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児童書版

旧聞日本橋 22 大門通り界隈一束(続旧聞日本橋・その一)

長谷川時雨
『旧聞日本橋』は青空文庫で公開されている長谷川時雨の短編作品。3,490文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   3,490 文字
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書き出し
あたしの古郷のおとめといえば、江戸の面影と、香を、いくらか残した時代の、どこか歯ぎれのよさをとどめた、雨上りの、杜若のような下町少女で、初夏になると、なんとなく思出がなつかしい。
初出
底本
「旧聞日本橋」岩波文庫、岩波書店, 1983(昭和58)年8月16日
表記
新字新仮名
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