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1時間〜で読める岡本かの子の長編作品

青空文庫で公開されている岡本かの子の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編13作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(24,001文字〜の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
1〜13件 / 全13件
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今日も復一はようやく変色し始めた仔魚を一匹二匹と皿に掬(すく)い上げ、熱心に拡大鏡で眺めていたが、今年もまた失敗か――今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。
この書を世に贈るについての言葉二十年近くも、私が心に感じ身に行って来た経験をふりかえり、また、批判してみたことを偽りなく書き集めたのが、この書物となりました。
遁(のが)れて都を出ました。
今の世の中に、こういうことに異様な心響を覚え、飽かずその意識の何物たるかに探り入り、呆然自失のような生涯を送りつつあるのは、私一人であろうか。
日本留学生小田島春作は女友イベットに呼び寄せられ、前夜晩く巴里を発ち、未明にドーヴィル、ノルマンジーホテルに着いた。
狂女の恋文加奈子は気違いの京子に、一日に一度は散歩させなければならなかった。
白梅の咲く頃となると、葉子はどうも麻川荘之介氏を想い出していけない。
なに事も夢のようである。
彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。
菊萵苣と和名はついているが、原名のアンディーヴと呼ぶ方が食通の間には通りがよいようである。
人間も四つ五つのこどもの時分には草木のたたずまいを眺めて、あれがおのれに盾突くものと思い、小さい拳を振り上げて争う様子をみせることがある。
私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。
かの女は、一足さきに玄関まえの庭に出て、主人逸作の出て来るのを待ち受けていた。
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