ブンゴウサーチ
児童書版

銀座の朝

岡本綺堂
『銀座の朝』は青空文庫で公開されている岡本綺堂の短編作品。1,601文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   1,601 文字
人気
  -- PV
書き出し
夏の日の朝まだきに、瓜の皮、竹の皮、巻烟草の吸殻さては紙屑なんどの狼籍たるを踏みて、眠れる銀座の大通にたたずめば、ここが首府の中央かと疑わるるばかりに、一種荒凉の感を覚うれど、夜の衣の次第にうすくかつ剥(は)げて、曙(あけぼの)の光の東より開くと共に、万物皆生きて動き出ずるを見ん。
初出
1901年   (「文芸倶楽部」1901(明治34)年7月号)
底本
「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店, 2007(平成19)年10月16日
表記
新字新仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。