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60分以内で読める岡本綺堂の中編作品(2ページ目)

青空文庫で公開されている岡本綺堂の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編99作品を、おすすめ人気順に表示しています。

(12,001〜24,000文字の作品を対象としています。読了時間は「400字/分」の読書スピードで計算した場合の目安です)
51〜99件 / 全99件
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二階からといって、眼薬をさす訳でもない。
「年代はたしかに覚えていませんが、あやつり芝居が猿若町から神田の筋違外の加賀ツ原へ引き移る少し前だと思っていますから、なんでも安政の末年でしたろう」と、半七老人は云った。
神信心という話の出たときに、半七老人は云った。
「いつか向島でお約束をしたことがありましたっけね」「お約束……。
ある年の正月に私はまた老人をたずねた。
四月のはじめに、わたしは赤坂をたずねた。
文久元年三月十七日の夕六ツ頃であった。
半七老人を久し振りでたずねたのは、十一月はじめの時雨れかかった日であった。
半七老人の家には小さい三毛猫が飼ってあった。
歴史小説の老大家T先生を赤坂のお宅に訪問して、江戸のむかしのお話をいろいろ伺ったので、わたしは又かの半七老人にも逢いたくなった。
ある年の正月、門松のまだ取れないうちに赤坂の家をたずねると、半七老人は格子の前に突っ立って、初春の巷(ちまた)のゆきかいを眺めているらしかった。
明治三十二年の秋とおぼえている。
半月ばかりの避暑旅行を終って、わたしが東京へ帰って来たのは八月のまだ暑い盛りであった。
わたしがいつでも通される横六畳の座敷には、そこに少しく不釣合いだと思われるような大きい立派な額がかけられて、額には草書で『報恩額』と筆太にしるしてあった。
二月以来、わたしは自分の仕事が忙がしいので、半七老人の家へ小半年も無沙汰をしてしまった。
「むかし者のお話はとかく前置きが長いので、今の若い方たちには小焦れったいかも知れませんが、話す方の身になると、やはり詳しく説明してかからないと何だか自分の気が済まないというわけですから、何も因果、まあ我慢してお聴きください」半七老人は例の調子で笑いながら話し出した。
なにかのことから大岡政談の話が出たときに、半七老人は云った。
その頃、わたしはかなり忙がしい仕事を持っていたので、どうかすると三月も四月も半七老人のところへ御無沙汰することがあった。
このごろ未刊随筆百種のうちの「享和雑記」を読むと、濃州徳山くろん坊の事という一項がある。
「また怪談ですかえ」と、半七老人は笑った。
まず劈頭にズウフラの説明をしなければならない。
「江戸時代の隠密というのはどういう役なんですね」と、ある時わたしは半七老人に訊(き)いた。
十月のなかばであった。
五月のはじめに赤坂をたずねると、半七老人は格子のまえに立って、稗蒔売の荷をひやかしていた。
むかしの正本風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門、門のなかに観音境内の遠見、よきところに銀杏の立木、すべて浅草公園仲見世の体よろしく、六区の観世物の鳴物にて幕あく。
ある年の正月下旬である。
「幽霊の観世物」の話が終ると、半七老人は更にこんな話を始めた。
七月七日、梅雨あがりの暑い宵であったと記憶している。
S弁護士は語る。
安政と年号のあらたまった年の三月十八日であった。
A君――見たところはもう四十近い紳士であるが、ひどく元気のいい学生肌の人物で、「野人、礼にならわず。
ある日、例のごとく半七老人を赤坂の家にたずねると、老人はあたかも近所の碁会所から帰って来た所であった。
老人とわたしと差し向いで、五月の雨のふる日曜日を小半日も語り暮した。
ある時、半七老人をたずねると、老人は私に訊いた。
私はかつて「虚無僧」という二幕の戯曲をかいて、歌舞伎座で上演されたことがある。
団子坂の菊人形の話につづいて、半七老人は更に「蟹のお角」について語り出した。
秋の夜の長い頃であった。
大森の鶏の話が終っても、半七老人の話はやまない。
前回には極月十三日の訪問記をかいたが、十二月十四日についても、一つの思い出がある。
「いつも云うことですが、わたくし共の方には陽気なお話や面白いお話は少ない」と、半七老人は笑った。
読者もすでに御承知の通り、半七老人の話はとかくに芝居がかりである。
種痘の話が出たときに、半七老人はこんなことをいった。
S未亡人は語る。
今もむかしも川崎の大師は二十一日が縁日で、殊に正五九の三月は参詣人が多い。
四月の日曜と祭日、二日つづきの休暇を利用して、わたしは友達と二人連れで川越の喜多院の桜を見物して来た。
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