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児童書版

父の墓

岡本綺堂
『父の墓』は青空文庫で公開されている岡本綺堂の短編作品。2,781文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内   2,781 文字
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書き出し
都は花落ちて、春漸く暮れなんとする四月二十日、森青く雲青く草青く、見渡すかぎり蒼茫(そうぼう)たる青山の共同墓地に入りて、わか葉の扇骨木籬まだ新らしく、墓標の墨の痕乾きもあえぬ父の墓前に跪(ひざまず)きぬ。
初出
1902年   (「文芸倶楽部」1902(明治35)年6月号)
底本
「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店, 2007(平成19)年10月16日
表記
新字新仮名
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