ブンゴウサーチ
児童書版

プロパガンダ

加藤一夫
『プロパガンダ』は青空文庫で公開されている加藤一夫の短編作品。1,353文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   1,353 文字
人気
  -- PV
書き出し
今こそは、凡てのものの目覚める時だ黎明の空は既に白みはじめた。
初出
1919年   (「労働文学」1919(大正8)年3月創刊号)
底本
「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社, 1987(昭和62)年5月25日
表記
新字新仮名
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

加藤一夫 の人気作品

破壊
加藤一夫
未来に黄金世界を望むのではないただ現在の不合理を、破壊しようとするのだ私はユートピアンではないただ衝動に聴く男だ社会制度が人間の意識を支配するがそしてその故に今の社会制度を破壊するがさりとて更に善き社会制度を立てるのが私の唯一のそして究極の目的ではないまず破壊するのだすると新しい制度はおのずから生れるだろう生命は流れる水制度は流れゆく水の路―溝谷小川大川生命は...
5分以内
わが児に
加藤一夫
坊や、私は今お前を見るお母さまの側にそい寝して居るお前を見る何と云うこましゃくれた相だ何と云う不思議な生物だそれが十ヵ月前に生れたあのみにくかった肉塊か母の胎内から外にとび出してさながら世の中を馬鹿にしたように一しゃくりくしゃみしてさて初めてオギャアと泣き出したあの肉塊かああお前は実に、私の驚異だまだお前のお誕生が来ないのにお前はもう立派な人間だ人並みにお前は悲しみを知って居る、人並みにお前...
10分以内
プロパガンダ
加藤一夫
今こそは、凡てのものの目覚める時だ黎明の空は既に白みはじめた。
5分以内
幸福
加藤一夫
ほんの僅かな時でよい生活のわずらいから脱れ静な時をもつ事は――おお何と云う仕合せだろう昨日私は書斎でたった一人ッきりの私の世界で海を越えた遠い国の心の友の著書を読み今日も亦(また)別の友のを読んだが私は私のこころにふれ私の一番懐しい私を彼処にそして一人はもう此の世を去った過ぎし日に時と処とを越えて見出したああその歓びその深い歓び永遠の自分を感じた霊の潤...
5分以内