書き出し
十二月(大正十一年)初め博文館から「イノシシノゲンコハヤクオクレ」と電信あり、何の事か判らず左思右考するに、上総で蕨(わらび)を念じ、奥州では野猪の歌を唱えて蝮蛇の害を防ぐとか。
初出
1923年
(1「太陽 二九ノ一」博文館、1923(大正12)年1月<br>2「太陽 二九ノ四」博文館、1923(大正12)年4月<br>3「太陽 二九ノ七」博文館、1923(大正12)年6月<br>4「太陽...)
底本
「十二支考(下)〔全2冊〕」岩波文庫、岩波書店, 1994(平成6)年1月17日