毎度、酒のお話で申訳ないが、今思い出しても腹の皮がピクピクして来る左党の傑作として記録して置く...
毎度、酒のお話で申訳ないが、今思い出しても腹の皮がピクピクして来る左党の傑作として記録して置く必要があると思う。
久し振りに上京するとマゴツク事や、吃驚させられる事ばかりで、だんだん恐ろしくなって来る。
久し振りに上京するとマゴツク事や、吃驚させられる事ばかりで、だんだん恐ろしくなって来る。
私には「探偵趣味」という意味がハッキリとわからない。
私には「探偵趣味」という意味がハッキリとわからない。
「百万円あったら、ああしよう……こうしよう」と空想していた青年中村芳夫は、思いもかけぬ伯母の遺...
「百万円あったら、ああしよう……こうしよう」と空想していた青年中村芳夫は、思いもかけぬ伯母の遺産を受け継いで一躍百万長者になった。
ヒイラ、フウラ、ミイラよミイラのおべべが赤と青そうしておかおが真黒け四つよく似たムクロージ五つ...
ヒイラ、フウラ、ミイラよミイラのおべべが赤と青そうしておかおが真黒け四つよく似たムクロージ五ついつまでねんねして六つむかしの夢を見て何千万何億年やっとこさあと眼がさめて九つことしはおめでとうとんだりはねたり躍ったりとうとう一貫借りました。
探偵小説作家なぞと呼ばれて返事を差出すのは、如何にも烏滸(おこ)がましい気がして赤面します。
探偵小説作家なぞと呼ばれて返事を差出すのは、如何にも烏滸(おこ)がましい気がして赤面します。
筆者は酒が一滴も飲めないのに、友達は皆酒豪ばかりと言っていい。
筆者は酒が一滴も飲めないのに、友達は皆酒豪ばかりと言っていい。
「女を見て美しいと思うものは、罪を犯した者だ」という基督の眼から見れば、たいていの人間は犯罪者...
「女を見て美しいと思うものは、罪を犯した者だ」という基督の眼から見れば、たいていの人間は犯罪者……だと思う。
私は遠からず路傍の木乃伊になってしまいそうな気がする。
私は遠からず路傍の木乃伊になってしまいそうな気がする。
ちえ子さんは可愛らしい奇麗な児でしたが、勉強がきらいで遊んでばかりいるので、学校を何べんも落第...
ちえ子さんは可愛らしい奇麗な児でしたが、勉強がきらいで遊んでばかりいるので、学校を何べんも落第しました。
むかしあるところに一人の欲ばりの坊さんがおりました。
むかしあるところに一人の欲ばりの坊さんがおりました。
炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者で、毎日毎日奥山で炭焼竈(がま)の前に立って煙の立つのを眺め...
炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者で、毎日毎日奥山で炭焼竈(がま)の前に立って煙の立つのを眺めては、淋しいなあと思っておりました。
太郎さんはお父さまから銀色にピカピカ光る空気銃を一梃頂きました。
太郎さんはお父さまから銀色にピカピカ光る空気銃を一梃頂きました。
露子さんは継子で、いつもお母さんからいじめられて泣いてばかりいました。
露子さんは継子で、いつもお母さんからいじめられて泣いてばかりいました。
┏━━━━━━━┓┃「生活」│┃┃+│┃┏━┓┃「戦争」│0┃=┃能┃┃+│┃┗━┛┃「競技」...
┏━━━━━━━┓┃「生活」│┃┃+│┃┏━┓┃「戦争」│0┃=┃能┃┃+│┃┗━┛┃「競技」│┃┗━━━━━━━┛この標題は表現派の禁厭札ではない。
「アヤカシの鼓」当選後の所感を書けとのことですが、只今のところ私のあたまは諸大家の御評を拝して...
「アヤカシの鼓」当選後の所感を書けとのことですが、只今のところ私のあたまは諸大家の御評を拝してすっかりたたきつけられていまして、いくらか残っていた自画自讃みたような気もちまでもパンクしてしまったばかりのところなので、所感なぞいう気もちにはとてもなれません。
美代子さんは綺麗な可愛らしい児でしたが、ひとの口真似をするので皆から嫌われていました。
美代子さんは綺麗な可愛らしい児でしたが、ひとの口真似をするので皆から嫌われていました。
※
マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は
青空文庫公式サイトの取り扱い基準 をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。