書き出し
[#ページの左右中央]短歌集日まはりわが跫音路をうつわが杖の音われは聴くわが生の音づれ[#改ページ][#ページの左右中央]日まはりや床屋しづけき菜園に[#改ページ]やま鳥草生ふる電車線路をあしびきのやま鳥はつと走り越えにき白骨温泉にてうら山に銃の音せり時をへずまたも...
初出
1934年
(やま鳥「苑 三號」1934(昭和9)年7月<br>白骨温泉にて 「うら山に」から「戞然と」まで「作品 四卷一號」1933(昭和8)年1月<br>行潦 「秋の日の」から「あたたかき藥壜こそ」まで「...)
底本
「三好達治全集第一卷」筑摩書房, 1964(昭和39)年10月15日