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児童書版

荒蕪地

犬田卯
『荒蕪地』は青空文庫で公開されている犬田卯の中編作品。12,544文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内   12,544 文字
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書き出し
「……アレは、つまり、言ってみれば、コウいうわけあいがあるンで……」戦地から来た忰の手紙に、思いきって、いままで忰へ話さずにいたことを余儀なく書き送ろうと、こたつ櫓の上に板片を載せ、忰が使い残して行った便箋に鉛筆ではじめたが、儀作は最初の意気込みにも拘らず、いよいよ本筋へかかろうとするところで、はたと行詰ってしまった。
初出
底本
「犬田卯短編集二」筑波書林, 1982(昭和57)年2月15日
表記
新字新仮名
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