阿部次郎の全作品

［＃ページの天地中央］Es irrt der Mensch, solang er strebt.［＃改ページ］自此類の書は序文なしに出版せらる可き性質のものではない。

千九百二十三年の七月、私は、独逸を出てから、和蘭・白耳義を経て再びパリにはひつた。

［＃ページの天地中央］Inzwischen treibe ich noch auf ungewissen Meeren; der Zufall schmeichelt mir, der glattz※ngige; vorw※rts und r※ckw※rts schaue ich-, noch schaue ich kein Ende.［＃改ページ］自ら疑ふＡ出來るだけ自分の心の中の生活の底を見せること――これより外に...

三太郎の日記を永久に打切りにするために、從來公にした第一と第二との本文に、その後のものを集めた第三を加へて、此處に此の書を出版する。

［＃ページの左右中央］主よ我信ず、わが信なきを助けたまへ［＃改ページ］思想と實行實行とならぬ思想は無價値だと云ふ言葉は屡※耳にするところである。

私は昨日合本三太郎の日記の初校を了へた。