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尾形亀之助の全作品

青空文庫で公開されている尾形亀之助の全作品10篇を、おすすめ人気順で表示しています。

1〜10件 / 全10件
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詩集<色ガラスの街>尾形亀之助此の一巻を父と母とに捧ぐ序のりんてん機とアルコポン×りんてん機は印刷機械です×ア[#「ア」に丸傍点]ルコポンはナ[#「ナ」に丸傍点]ルコポン(魔酔薬)の間違ひです私はこの夏頃から詩集を出版したいと思つてゐましたそして十月の始めには出来上るやうにと思つてゐたので逢う[#「う」に「ママ」の注記]人毎に「秋には詩集を出す」と言つてゐました十月になつてしまつたと思つてゐるうちに十二...
この集を過ぎ去りし頃の人々へおくる二月・冬日二月子供が泣いてゐると思つたのが、眼がさめると鶏の声なのであつた。
詩集「雨になる朝」は去年の今頃出版する筈であつたのが一年ほど遅れた。
私はこの九月末か十月初め頃までの間に、かびのついたするめのやうな昨年と今年との作品十数篇からなる表題未定の一本を四五十部印刷して、これを最後の集として年来親しくしてもらつた友人へ贈呈する。
九月、十月、それから十一月とはなつた。
毎日のやうに隣りの鶏が庭へ入つて来る。
過ぎてしまつたことは、あきらめなければならないやうな心残りがあるとしてもどうにもしかたがないのだからしまつがいゝ。
あるひは(つまづく石でもあれば私はそこでころびたい)自何らの自己の、地上の権利を持たぬ私は第一に全くの住所不定へ。
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