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児童書版

桑名の駅

中原中也
『桑名の駅』は青空文庫で公開されている中原中也の短編作品。299文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内   299 文字
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書き出し
桑名の夜は暗かつた蛙がコロコロ鳴いてゐた夜更の駅には駅長が綺麗な砂利を敷き詰めたプラットホームに只(ただ)独りランプを持つて立つてゐた桑名の夜は暗かつた蛙がコロコロ泣いてゐた焼蛤貝の桑名とは此処のことかと思つたから駅長さんに訊(たづ)ねたらさうだと云つて笑つてた桑名の夜は暗かつた蛙がコロコロ鳴いてゐた大雨の、霽(あが)つたばかりのその夜は風もなければ暗かつた...
初出
底本
「中原中也詩集」角川文庫、角川書店, 1968(昭和43)年12月10日改版
表記
新字旧仮名
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