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室生犀星の全作品(2ページ目)

青空文庫で公開されている室生犀星の全作品63篇を、おすすめ人気順で表示しています。

51〜63件 / 全63件
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お川師堀武三郎の留守宅では、ちょうど四十九日の法事の読経も終って、湯葉や精進刺身のさかなで、もう坊さんが帰ってから小一時間も経ってからのことであった。
女が年上であるということが、女を悲しがらせ遠慮がちにならせる。
西洋封筒の手紙が一通他の郵便物に混じりこんでゐて、開いて見ると、わたくしはあなたのお作品が好きで大概の物は逃がさずに讀んでゐるが、好きといふことは作者の文章のくせのやうなものに、親身な知己を感じてゐるものらしく、そのくせのやうな所に讀んでまゐりますと、まるめこまれる自分の心の有樣がよく解りまして、そこで讀んでゆく速度をおさへてゐる間が大變に愉しうございます。
庭というものも、行きつくところに行きつけば、見たいものは整えられた土と垣根だけであった。
私は女の裸體といふものをつねに怖れた。
家のものが留守なんで一人で風呂の水汲をして、火を焚きつけいい塩梅にからだに温かさを感じた。
[#ページの左右中央]佐藤惣之助兄におくる[#改ページ]忘春詩集序言この詩集がはしなく忘春と名づけられたのも、今から考へると何となく相応しいやうな気がする。
はじめのほどは橘(たちばな)も何か嬉(うれ)しかった。
前書十年前に金澤にゐて京都の寺を見に出かけようとして、芥川龍之介君に手紙を出してその話をすると、簡單な京案内のやうなものを書いて呉れた。
母親に脚気があるので母乳はいっさい飲まさぬことにした。
あらたまの年の三年を待ちわびてただ今宵こそにひまくらすれ津の国兎原の山下に小さい家を作って住んでいた彼に、やっと宮仕えする便りが訪ずれた。
詩を書くのにも一々平常からメモをとっている。
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